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「デアデビル:ボーン・アゲイン」いきなり第5話だけ観ても楽しめると思う ─ ナメてた盲目弁護士がスーパーヒーローでしたアクションとして

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

今話題の「デアデビル:ボーン・アゲイン」を早く観たいけど、その前に旧シリーズ全3シーズンを完走しなきゃ……と、過去作からきちんと観進めているアナタは偉い。そうでなくとも、今マーベル・ファンが大絶賛しながら毎週の配信を待ち侘びている「デアデビル:ボーン・アゲイン」をちょっと味わってみたいと考えている方も少なくないだろう。

そんな方にもオススメ、「デアデビル:ボーン・アゲイン」第5話「マスクの力」はうまく独立したエピソードになっていて、何も知らずに鑑賞しても堪能できるクライム・アクションになっている。エピソードの本編部分は35分ほど。デアデビル作品ということを抜きにしても、よくできた短編映画として楽しめる。

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

主人公のデアデビル/マット・マードックは、昼は弁護士として、夜はクライムファイターとして戦うニューヨークのストリート・ヒーロー。幼い頃の事故で盲目になるのだが、厳しい訓練の果てに視覚以外の五感が超発達し、目で見える以上の情報を感じ取ることができる。

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このエピソードで舞台になるのは聖パトリックの日の銀行。マットは自身の法律事務所への融資の相談に訪れていた。面談を担当したのはユスフ・カーン。なんと、ドラマ「ミズ・マーベル」主人公カマラのパパさんである。ユスフは卓上にミズ・マーベルのFunkoのフィギュアや、娘との家族写真を飾っている。「デアデビル」シリーズは伝統的に他作品とのクロスオーバーが控え目だったので、これは嬉しい演出。孤児として育ったハードなデアデビルと、仲良し家族コメディのミズ・マーベルという真逆のトーンを持つ2作が交わった。

ここでユスフは、娘が友達を訪ねてカリフォルニアに出かけていると語っているが、これはミズ・マーベルがアントマンの娘キャシー・ラングにヤング・アベンジャーズ加入を持ちかけていることを示唆している(ケイト・ビショップが同行している可能性も)。ラング家はカリフォルニア州サンフランシスコ在住だ。

マットとユスフは雑談を行なって打ち解けるが、残念ながら融資は断られてしまう。マットが銀行を去った直後、カラーマスクを被った銀行強盗が襲来してユスフは危機に。まだ近辺を歩いていたマットは超人的聴力で騒ぎを察知して銀行に戻り、状況が何もわからない視覚障がい者のフリをして、自ら人質の中に入っていく……。

銃を携えた強盗団は、盲目の“弁護士先生”の正体がスーパーヒーローだとは知る由もない。彼らは別室で作戦を話し合うが、その会話はマットの超人聴覚によって筒抜けだ。暴力とは全く縁のなさそうな哀れな視覚障がい弁護士として振る舞うマットを、強盗団は侮って嘲笑する。その後、マットは見事な作戦と脅威のスキルでこの危険な状況を脱していく。

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

近年のジャンル映画で定番の“ナメてた相手が最強でした”フォーマットの一つとも言えるこのエピソードは、これまでの「デアデビル」シリーズを追っていなくともツマミ食いできる良エピソード。スカっとする事件解決までが鮮やかにまとまっており、誰が観ても楽しんでもらえるはずだ。冒頭の「これまでのあらすじ」部分はスキップしてOK。先述したように本編部分は35分ほどなので、スキマ時間にでもサクっといかが?

このエピソードを鑑賞して、スマートでハードボイルドなマット・マードックの魅力が気になったら、是非フルシリーズを追いかけてほしい。ようこそ、オトナのマーベル・ヒーローの世界へ!

「デアデビル:ボーン・アゲイン」はディズニープラスで独占配信中。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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