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『ブレードランナー 2049』監督、『007』就任は「タイミングの問題」 ― 完全否定はせず、次回作は『デューン』

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35397143143/

2019年公開予定の『007』第25作で、監督候補の一人として名前が挙がっているのが『ブレードランナー 2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴだ。『ボーダーライン』(2015)や『メッセージ』(2016)など力作を連続して発表している彼は、ハリウッドで現在最も求められるクリエイターの一人となった。何を隠そう、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグがドゥニの『007』監督就任を熱望したというのである。

ところが引く手あまたのドゥニは、他の監督候補者に比べて圧倒的にスケジュールが過密な人物だ。フランク・ハーバートによるSF小説『デューン/砂の惑星』の映画版に登板するという情報のほか、2017年9月には『クレオパトラ(原題:Cleopatra)』の契約交渉に臨んでいるとも報じられたのだ。

そんなドゥニは、果たして『007』第25作でもメガホンを取ることができるのか? 2017年10月には「ボンド映画を撮ることは、とても大きな喜びになるでしょうね」とコメントしていたわけだが……。

完全否定はせず、ただし望み薄?

The Playlistのポッドキャストに登場したドゥニは、『007』第25作で監督を務める可能性についてこう述べている。

「わからないんです、でも(話は)聞いています。ダニエル・クレイグはすごく刺激的な俳優ですね。何度か会ったんですが、僕はいま『デューン(Dune)』で忙しいんですよ。でも、彼と仕事をする権利を持つなんて夢のようですね。ダニエルとは仕事したいし、ボンド映画はご褒美のようなものですから。タイミングの問題だと思います。」

やはり以前からの報道通り、ドゥニは現在『デューン/砂の惑星』映画版の準備に着手しているようだ。したがって完全否定こそしていないものの、彼が『007』第25作に就任する可能性は低いといっていいだろう。なぜなら同作は2019年11月8日に米国公開されることが決定しているため、製作規模を鑑みるとスケジュールはすでにタイトな状況なのである。

したがって今回のコメントで重要なのは、『007』第25作への就任が云々というよりも、ドゥニがボンド映画やダニエル・クレイグとの仕事に彼が強い興味を示しているらしいことだろう。もしかするとシリーズ第26作での登板もありうるだろうし、仮に第25作の公開日が延期されたりした場合にはドゥニがオファーを受ける可能性もゼロではなさそうだ……。

映画『007』第25作(タイトル不明)は2019年11月8日に米国公開予定。
なお、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作『ブレードランナー 2049』は2017年10月27日より全国の映画館にて公開中。

Source: https://theplaylist.net/denis-villeneuve-james-bond-but-dune-20171109/
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35397143143/ )

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。