『オリエント急行殺人事件』続編、「ダークでセクシー、心をかき乱される映画」 ─ 原作者の思い引き継ぐ

アガサ・クリスティーの同名ミステリー小説の映画化『オリエント急行殺人事件』(2017)のシリーズ第2作『ナイルに死す(邦題未定、原題:Death on the Nile)』は、“お互いを激しく傷つけ合うような愛情を描きながら、ダークで、セクシーで、心をかき乱されるような映画”になるようだ。米The Playlistのポッドキャスト「The Fourth Wall」にて、監督・名探偵エルキュール・ポアロ役を続投するケネス・ブラナーが明かしている。
本作の舞台となるのはナイル川を遡る豪華客船。ある夫婦の穏やかな新婚旅行の最中、突如として起こった殺人事件の謎を名探偵ポアロが解き明かしていく。ブラナーによると、原作はアガサ・クリスティー自身の「心が痛むような恋愛体験」が色濃く反映されていることに加えて、「危険な愛に身を投じた経験のある人」、ポアロが作中で訴えかけているような「どんな関係であれ、時に相手を傷つけてしまうぐらい、愛に固執してしまう人」という普遍的なテーマを扱った作品なのだという。
「ポアロが言うように愛情は決して安全なものではありません。その要素は映画版でも確実に取り入れられてますよ」と、原作からの影響を認めるブラナー。前作に引き続き脚本を手掛けたマイケル・グリーンが、アガサ・クリスティーが込めた思いを出発点として、物語に一層の深みを持たせたとのことだ。
「ポアロが物語を通して経験することを掘り下げているんですよ。そのことを通して、パワフルかつセクシーな欲望と愛情が物語全体に流れていきます。非常にダークで、セクシーで、心をかき乱されるような映画ですね。壮大かつエキサイティングな旅行映画をお届けします。ただ、居心地を悪く感じてしまう人もいるでしょう。何故なら、人々が避けては通れない、愛情、独占欲、欲望、嫉妬、本質的な感情について描かれているので。」
出演者にはケネス・ブラナーをはじめ、『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドット、『君の名前で僕を呼んで』(2017)のアーミー・ハマー、『ブラックパンサー』(2018)のレティーシャ・ライト、『キャプテン・マーベル』(2019)のアネット・ベニング、「セックス・エデュケーション」(2019-)のエマ・マッキー、前作からブーク役として続投するトム・ベイトマンなどが名を連ねている。プロデューサーにはブラナーの他、リドリー・スコット監督や『X-MEN』シリーズのサイモン・キンバーグも参加した。
映画『ナイルに死す(邦題未定、原題:Death on the Nile)』は2020年10月9日に米国公開予定。
▼『ナイルに死す』の記事
『ナイル殺人事件』ポアロ最新作『ア・ホーンティング・イン・ヴェニス』米予告編、今回はホラー調 ─ 『エブエブ』ミシェル・ヨーが霊能力者役 今回も面白そうですよ 『ナイル殺人事件』ポアロ新作映画が正式始動、2023年公開決定 ─ 『ハロウィーン・パーティー』原作、ケネス・ブラナー主演・監督 ミシェル・ヨー、ジェイミー・ドーナンら出演 『ナイル殺人事件』7分の本編プレビュー映像が公開 ─ 名探偵ポアロと容疑者全員が登場 謎解きミステリーの旅へ 『ナイル殺人事件』4月13日ディズニープラスで見放題配信に ─ ケネス・ブラナー&ガル・ガドットら豪華共演のミステリー・クルーズへ 早くも 『ナイル殺人事件』に次ぐポアロ第3弾が進行中、「マイナーな小説を映像化」「大胆にシフト」とスタジオ社長 ケネス・ブラナー監督続投へ
Source: The Playlist