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『オリエント急行殺人事件』続編、「ダークでセクシー、心をかき乱される映画」 ─ 原作者の思い引き継ぐ

ケネス・ブラナー
Photo by Giorgia Meschini https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kenneth_Branagh_at_the_Roma_Fiction_Fest_2009_by_Giorgia_Meschini.jpg

アガサ・クリスティーの同名ミステリー小説の映画化『オリエント急行殺人事件』(2017)のシリーズ第2作『ナイルに死す(邦題未定、原題:Death on the Nile)』は、“お互いを激しく傷つけ合うような愛情を描きながら、ダークで、セクシーで、心をかき乱されるような映画”になるようだ。米The Playlistのポッドキャスト「The Fourth Wall」にて、監督・名探偵エルキュール・ポアロ役を続投するケネス・ブラナーが明かしている。

本作の舞台となるのはナイル川を遡る豪華客船。ある夫婦の穏やかな新婚旅行の最中、突如として起こった殺人事件の謎を名探偵ポアロが解き明かしていく。ブラナーによると、原作はアガサ・クリスティー自身の「心が痛むような恋愛体験」が色濃く反映されていることに加えて、「危険な愛に身を投じた経験のある人」、ポアロが作中で訴えかけているような「どんな関係であれ、時に相手を傷つけてしまうぐらい、愛に固執してしまう人」という普遍的なテーマを扱った作品なのだという。

「ポアロが言うように愛情は決して安全なものではありません。その要素は映画版でも確実に取り入れられてますよ」と、原作からの影響を認めるブラナー。前作に引き続き脚本を手掛けたマイケル・グリーンが、アガサ・クリスティーが込めた思いを出発点として、物語に一層の深みを持たせたとのことだ。

「ポアロが物語を通して経験することを掘り下げているんですよ。そのことを通して、パワフルかつセクシーな欲望と愛情が物語全体に流れていきます。非常にダークで、セクシーで、心をかき乱されるような映画ですね。壮大かつエキサイティングな旅行映画をお届けします。ただ、居心地を悪く感じてしまう人もいるでしょう。何故なら、人々が避けては通れない、愛情、独占欲、欲望、嫉妬、本質的な感情について描かれているので。」

出演者にはケネス・ブラナーをはじめ、『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドット、『君の名前で僕を呼んで』(2017)のアーミー・ハマー、『ブラックパンサー』(2018)のレティーシャ・ライト、『キャプテン・マーベル』(2019)のアネット・ベニング、「セックス・エデュケーション」(2019-)のエマ・マッキー、前作からブーク役として続投するトム・ベイトマンなどが名を連ねている。プロデューサーにはブラナーの他、リドリー・スコット監督や『X-MEN』シリーズのサイモン・キンバーグも参加した。

映画『ナイルに死す(邦題未定、原題:Death on the Nile)』は2020年10月9日に米国公開予定。

Source: The Playlist

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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