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『デッドプール2』米予告編でサノス&ジャスティス・リーグがイジられる事案発生 ― 見落とし厳禁、ジョーク・小ネタ解説

デッドプール
(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

映画『デッドプール』(2016)は、主人公のウェイド・ウィルソン/デッドプールいわく“スーパーだけどヒーローじゃない”ヒーロー映画だった。本編ではヒーロー映画がイジられまくり、小ネタの数々に観客は翻弄されたのである。

その続編となるデッドプール2(仮題)』は、公開されたばかりの米国版予告編から「小ネタの宝庫」とでもいうべき仕上がりとなっていた。特筆すべきはDCコミックス映画『ジャスティス・リーグ』(2017)や、ケーブル役ジョシュ・ブローリンが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(4月27日公開)で演じるサノスが早速その毒牙にかかったことであろう。
本記事では米国版予告編に仕掛けられた小ネタの数々を、予告編の内容そっちのけで確認していくことにしたい。

初登場ケーブル&ジョシュ・ブローリン、早速イジられる

『デッドプール2』の予告編は、映像としては初登場となるネイサン・サマーズ/ケーブル(ジョシュ・ブローリン)の姿から始まる。「俺は戦争の中で生まれた。戦争の中で育った。人々は痛みを理解していると思っているが、本当はまったくわかっていない。今までで一番の痛みは何かって? たぶん人間から、機械にされたことだろう。」
おおよそ『デッドプール』らしからぬ風景の中で映し出されるのは、以前のビジュアルでもケーブルが携えていたテディベア、そしてその左腕は……。

「おい、待て、止めてくれ! ふざけるな、おい、なんでVFXができてない? メタル・アームだぞ、ヒゲを消そうとしてるわけじゃないんだ。くそ、俺が自分でやる!」

予告編の開始から28秒後に割って入るのは、我らがデッドプールの声。「ヒゲを消そうとしてるわけじゃない」という言葉は、一般の観客層には伝わりづらすぎる『ジャスティス・リーグ』ネタである。
2017年7月、『ジャスティス・リーグ』はザック・スナイダー監督の降板後、ジョス・ウェドンによって膨大な再撮影が行われることが報じられた。しかし出演者のスケジュールが合わず、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(8月3日公開)の撮影に参加していたスーパーマン役のヘンリー・カヴィルは、同作のためにヒゲを伸ばした状態で『ジャスティス・リーグ』の再撮影に合流したのだ。やむなく再撮影パートは、のちにCGでヘンリーのヒゲが消去されている(ちなみに、そのクオリティが非常に怪しかったことも観客の話題を呼んだ)。

そして「俺が自分でやる(I’ll do it myself.)」というセリフは、ジョシュ・ブローリンがマーベル・シネマティック・ユニバースで演じているサノスが『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のポストクレジットシーンにて口にしていた言葉だ。

『トイ・ストーリー』、そして2度目のサノス

「自分でやる」と口にした我らがデップーが繰り広げられるのは、ディズニー/ピクサー映画『トイ・ストーリー』シリーズを思わせる手づくりの街並みにフィギュアのケーブル。そこに登場するのは、『トイ・ストーリー』の主人公ウッディのコスチュームに身を包んだデッドプールのフィギュアだ。第一声はウッディの名ゼリフ「手を上げろ!(Reach for the sky!)」。

さらにデッドプールは、「もっと身長高くない?」とケーブルのフィギュアが小さいことをネタにしてみたり、吹っ飛ばされたあとには「復活パワー、全開!」などと軽口を叩いてみたりしたかと思いきや、「ケーブル、お前のためにストーンを手に入れたぞ」と一言。こちらは、ジョシュ演じるサノスが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でインフィニティ・ストーンを探し求めるという設定をイジったものだ。もっとも、そのストーンとは俺ちゃんのストーンだったようだが……。

なお、1分00秒頃に部屋の全体像が映し出されるが、その際には画面の右上に注目だ。2017年11月に公開されたティザー予告より、画家ボブ・ロスのパロディで使われていた絵がそのまま飾られている。

そして予告編が再開されると、ティザー予告映像と同じく、本編の映像が怒涛の勢いで映し出される。
まず、ケーブルに相対する兵士たちの盾に記された「DMC」とは“Department of Mutant Control”、すなわちミュータント管理局を意味する言葉のようだ。デッドプールとケーブルが本作でどんな関係を結ぶかはさておき、共通の敵として存在する集団だと考えていいだろう。
さらにテープでスーツを補修しているらしいデッドプール、戦うドミノやネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、そしてケーブル、『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(2016)のジュリアン・デニソン演じる謎の少年、飛行機の中から現れるデッドプールやドミノの率いる集団(これが映画化の決定している「Xフォース」なのではないかという予想もある)。前作に続いての登場となるヴァネッサ、ウィーゼル、ブラインド・アル、ドーピンダーらの姿も見逃せない。

そして本予告編は、ウェイド&アルの部屋を訪れたケーブルが「時間切れだ、バカ野郎」と口にしたところ、ウェイドが観客に向かって「ひどいセリフだね」とボヤいて終わる。

映画『デッドプール2(仮題)』は2018年6月全国ロードショー
脚本には前作を執筆したレット・リース&ポール・ワーニックが続投、監督は『ジョン・ウィック』(2014)、『アトミック・ブロンド』(2017)のデヴィッド・リーチが務めている。

デッドプール

『デッドプール』
ブルーレイ発売中
¥1,905+税
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント

(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 

Sources: https://www.cbr.com/deadpool-2-move-trailer-breakdown/
https://screenrant.com/deadpool-2-trailer-breakdown-secrets/

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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