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マーベル「エコー」主役、「いじめ」被害の過去 ─ 主演決定後、かつての「いじめっ子」たちから連絡相次ぐ

エコー
© 2023 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新ドラマ「エコー」では、「ホークアイ」(2021)でMCUデビューを飾った新キャラクターのエコーが今度は主人公として再登場を果たした。主演を務めるアラクア・コックスは米Peopleに聾(ろう)者であることから学校の同級生にいじめられた過去を明かしながら、俳優としてのキャリアの現在地を語っている。

26歳のコックスは、「エコー」で俳優デビューを飾った。学生時代はバスケットボールに打ち込んだといい、「私は色々なスポーツをやってきました。兄とはよく1on1をプレイしていました」と振り返っている。「身体を使ったことをするのが大好きなんです」。

Varietyでは俳優になるつもりは一切なかったと明かしていたが、友人の多くから「エコー」のオーディションを受けるよう背中を押され、「やってみよう」と決意したのだという。いざ役を射止めた時、「とても圧倒されました」とコックスは振り返っている。

「ウィスコンシンの実家にいる家族に“私のマーベル作品が作られるよ!”ってテキストを打ちました。その後すぐにビデオ通話もしましたね。分かち合える人が近くにいなかったですけど、自分のことをとても誇りに思っています。私は耳が聞こえる家族に生まれたのですが、耳の聞こえない弟もいます。家族みんな手話ができて、とても仲が良いんです。」

一躍スターダムに駆け上ったコックスだが、辛い過去も経験している。幼少時代には聾者であることに加え、義足を付けている下肢切断者でもあることから、学校ではいじめを受けていたという。

「(学校では)聾者文化に対する理解が全くありませんでした。耳が聞こえず、下肢切断者であることでいじめられましたね。苦情も入れたのですが、地区の人も聞く耳を持ってくれませんでした。」

そのような苦難を乗り越え成功を掴んだコックス、「面白いことがあるんです」と語る。いわく、「役を得た後に私をいじめてた人たちが連絡してきた」という。「“自分だって何でもできるんだ”ということを示すことができて、ただただとても誇りに思っています」とコックス。「普通の人が出来ることは私にだって成し遂げられる。私もスーパーヒーローになれる。なんでも可能なんです」と力強く語った。

エコー
©Marvel Studios 2023. All Rights Reserved.

ちなみにコックスは、「エコー」で役を得る前には大学を中退し、「人生で何をやりたいのかが分からなかった」という。「仕事を転々としてAmazonの工場や老人ホームで働いていました」。俳優として活動する今は「自分の将来は計画されていたという風に感じる」とのこと。今後の活躍にも期待したい。

Source:People,Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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