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「エコー」主演、相手役のセリフ終了タイミングで「シャツの中のバイブレーション」を鳴らしていた

エコー
©Marvel Studios 2023. All Rights Reserved.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ホークアイ」(2021)にエコー/マヤ・ロペス役で初登場し、新ドラマ「エコー」で主演を務めるアラクア・コックス。役と同じく聴覚障害を持つ彼女にとって、手話を使わないキングピン/ウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)との共演シーンは「とても大変だった」という。その撮影裏話を米Deadlineに明かしている。

本作は、独立した物語を取り扱うMCUの新ブランド「マーベル・スポットライト」の第1弾。裏世界の帝王キングピン/ウィルソン・フィスクの養女として育てられたネイティブ・アメリカンのマヤ・ロペスが自身のルーツに向き合い、新たな試練を乗り越えていく葛藤と成長がアクション満載で描かれる。

「エコー」の内容が含まれています。

エコー
©Marvel Studios 2023. All Rights Reserved.

「エコー」では登場人物の多くがマヤと手話で会話しているが、キングピンは手話を使えず、通訳を介して彼女とコミュニケーションをとっている。しかしマヤの前に再び現れたキングピンは、彼女の目にコンタクトレンズのようなものを装着。するとマヤの視界には、フィスクの話した内容がバーチャル手話として映し出されるようになる。

もちろん、現実世界のコックスにバーチャル手話は見えていないため、ヴィンセント・ドノフリオとの共演シーンではある工夫が必要だったという。

インタビューにてコックスは、「特にキングピンとの共演はとても大変でした。激しいシーンが多かったので」と振り返り、ドノフリオが喋り終わるタイミングを把握するため「シャツの中にバイブレーションを入れていた」ことを明かした。

「キングピンと私が会話している時、彼は手話を使いません。だから、彼のセリフがいつ終わったのかわかりませんでした。なので、彼のセリフが終わると通訳がボタンを押し、(シャツの中の)バイブレーションが鳴る。そうやって、彼のセリフが終わって自分の番になったことを知らせてもらったんです。」

コックスは「ブザーを感じると、その瞬間の感情から解放される」と続け、「これが上手くいき、より良い流れを作ることができたことに感謝している」と語った。

なお、エコー役で俳優デビューを飾り、一躍スターダムに駆け上ったコックスだが、過去にはろう者であることからいじめられた経験も。苦難を乗り越え成功を掴んだ彼女は、「私もスーパーヒーローになれる。なんでも可能なんです」と力強いメッセージを送っている。

「エコー」はディズニープラスで配信中。

Source:Deadline

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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