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『ファンタビ』ニュート役エディ・レッドメイン特集 ─ 『マリリン 7日間の恋』から『シカゴ7裁判』まで華麗な出演作まとめ

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ファンナイト
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『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主人公・魔法動物学者のニュート・スキャマンダー役を演じるエディ・レッドメイン

『博士と彼女のセオリー』(2014)にてアカデミー賞主演男優賞の他、世界中の映画賞を総なめにして、その名を世界に轟かせた。そして、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)(2016)への出演を皮切りに世界的俳優としての地位を不動のものにしたのだ。

本記事では、今最も世界中から注目される俳優の一人、エディ・レッドメインの出演作品を6本厳選して紹介。この機会に彼の華麗なる出演歴を改めて除いて欲しい。

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 初日舞台挨拶
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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ジャパンプレミア
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『マリリン 7日間の恋』(2011)

『ファンタスティック・ビースト』シリーズでニュートを演じるエディ・レッドメインと、『ハリー・ポッター』シリーズのキャストたちが共演を果たした1作。『ハリー・ポッター』シリーズからは、ハーマイオニー・グレンジャー役エマ・ワトソン、ドビー役のトビー・ジョーンズ、『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)からマダム・フーチ先生役のゾーイ・ワナメイカー、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)からロックハート先生役のケネス・ブラナーが出演している。

 本作は、永遠の映画スター、マリリン・モンローが主演を務めたロマンスコメディ映画『王子と踊子』(1957)の製作の舞台裏を描いた実話ロマンス映画。レッドメインは、マリリンに崇拝の眼差しを向ける青年コリンを演じている。マリリンに対して自信たっぷりにアプローチし、叶うことのない愛にドップリはまっていくという切ない役どころだ。

裕福な家庭出身の青年、片思いを実らせようとする真っ直ぐ姿勢、意中の女性との立場の違いからくる葛藤など、生きる時代は違えどコリンに与えられた設定は、次に紹介する『レ・ミゼラブル』でレッドメインが演じるマリウスと重なる部分が多い。『レ・ミゼラブル』が好きな方には、オススメの1作だ。

 上述のキャストほか、『007』シリーズのM役などで知られるジュディ・デンチ、『マンマ・ミーア!』シリーズのドミニク・クーパーなど、豪華な面々が集結した。メガホンを取ったのは、『ダロウェイ夫人』(1997)プロデューサーのサイモン・カーティス。

『レ・ミゼラブル』(2012)

エディ・レッドメインが『リリーのすべて』で再々タッグを組むことになるトム・フーパー監督のミュージカル映画。18世紀後半、フランス革命が舞台の本作でレッドメインが演じるのは、裕福な家柄の出身ながら、フランス王政反対を唱える秘密結社に属する青年マリウス。蜂起の前日、街で偶然見かけた女性コゼット(アマンダ・サイフリッド)に一目惚れしてしまう。

自身初のミュージカル映画となった本作で、レッドメインは時に力強く、時に繊細な歌声を披露。スクリーンデビュー前にウェストエンドでレッドメインが培った、舞台での経験が存分に活きた1作となっている。マリウスを演じたレッドメインだが、幼少期から憧れていたのは秘密結社に属する少年ガブローシュだったという。

ちなみに、レッドメインがマリウス役の座を射止めたのにはある意味、「ゴシップガール」(2007-2012)などで知られる女優ブレイク・ライブリーの貢献があるのだとか。米Cinema Blendによれば、ライブリー宅で行われたパーティに参加したレッドメインは、マリウスが歌う曲「Empty Chairs and Empty Tables」を披露することになったという。その時、レッドメインはiphoneで歌声を録音しており、その音源をエージェントに送ったところ、偶然同じ時期に行われていたキャスティングへと繋がったそうだ。レッドメインとライブリーは2011年のコメディ・ドラマ「Hick(原題)」で共演している。

『博士と彼女のセオリー』 (2014)

エディ・レッドメインの名を一躍世界に轟かせたと言っても過言ではない渾身の一作。難病に冒されながらも、数々の独創的な宇宙論を発表してきたスティーヴン・ホーキング博士役を圧倒的な憑依ぶりで演じ切り、アカデミー主演男優賞に輝いた。

スティーヴン・ホーキングは、同じ大学に通うジェーン・ワイルドと出会い恋に落ちる。天才物理学者として将来を期待される中、彼はALSを発症し余命2年とまで宣告されてしまう。ホーキング博士は彼女に支え合いながら難病と向き合い、そして研究に打ち込んでいく。徐々に身体の自由を奪われていく過程を、細かい目の動きや顔の筋肉で表現するエディ・レッドメインの迫真の演技には思わず息を呑むだろう。

スティーヴン・ホーキング博士を献身的に支え続けたジェーン・ワイルド役を演じたのは、後に『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(2019)で再共演を果たすことになる、フェリシティ・ジョーンズ。その他の共演者には、『パンチドランク・ラブ』(2002)のエミリー・ワトソン、「デアデビル」(2015-2018)のチャーリー・コックスなど。

監督は『マン・オン・ワイヤー』(2008)のジェームズ・マーシュが担当。音楽は『メッセージ』(2016)などの鬼才・故ヨハン・ヨハンソンが担当して、ゴールデングローブ賞で作曲賞に見事輝いた。

『リリーのすべて』(2015)

エディ・レッドメインが、世界初の性別適合手術を受けた画家・リリー・エルベ役を演じたことで話題となった伝記映画。『レ・ミゼラブル』に続き、トム・フーパー監督と再び仕事を共にした作品としても注目を集めた一作だ。

トランスジェンダーとして生きることを決意したリリーと、戸惑いながらも徐々に理解を深めていく妻のゲルダを取り巻く素晴らしき愛の物語。心身の不一致に葛藤する姿には、胸が張り裂けるような気持ちにさせられるだろう。また、外見は男性でありながら内面は女性という複雑な心情を見事に捉えただけでなく、女性の細かい仕草などを完璧に表現した圧倒的な演技は、観る者の心を一瞬にして掴んで離さない。

『博士と彼女のセオリー』に続けて、2年連続のアカデミー賞主演男優賞の候補に選出されるが、残念ながら受賞には至らなかった。しかし、本作で一番の理解者として夫を支え続けた妻を演じたアリシア・ヴィキャンデルは、同役でアカデミー賞助演女優賞に輝いている。

共演者には二人の他、『007』シリーズなどで知られるベン・ウィショー、『アクアマン』(2018)のアンバー・ハード、『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)のセバスチャン・コッホなど。豪華共演者による迫真の演技合戦にも注目だ。

『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(2019)

『博士と彼女のセオリー』で世界中を感動の渦に巻き込んだエディ・レッドメイン&フェリシティ・ジョーンズによる待望の再共演作。狭い気球の中で物語が展開されていく為、抜群に息の合った二人にとって相応しい再共演作となったと言えるだろう。

時は1862年、イギリス・ロンドン。当時は不可能と言われていた天気を予測することが可能と唱えていた気象学者のジェームズ・グレンシャー(エディ・レッドメイン)は、命知らずの気球操縦士のアメリア・レン(フェリシティ・ジョーンズ)と共に、気球で前人未到の高度世界記録に挑むことに。正反対の性格から対立ばかりしていた二人だが、想像を絶する自然の脅威に立ち向かう中で、次第に心を通わせていく。

本作は時代設定こそ1862年だが、実に現代的な描き方をしている点にも注目したい。それというのも、男女が共に行動する冒険映画では、男性が勇敢で相方を引張るという傾向が多く見受けられるが、本作では構造自体が反対なのだ。『博士と彼女のセオリー』で病気に苦しみながらも研究に打ち込む夫を、献身的に支え続ける妻という関係性に近いものを感じさせられるだろう。勿論、両作共に実話を基にした作品の為、男女の立場が逆転する構造は忠実に描いた故の結果とも言えるかもしれないが、それでも本作は明らかに時代の変化を感じさせる渾身の一作だ。

共演者には、『イエスタデイ』(2019)『TENET テネット』(2020)のヒメーシュ・パテル、『さざなみ』(2015)のトム・コートネイなどが名を連ねている。監督は『ワイルド・ローズ』(2018)のトム・ハーパーが、脚本は『ワンダー 君は太陽』(2017)のジャック・ソーンが担当。音楽は『ゼロ・グラビティ』(2013)でアカデミー作曲賞に輝いたスティーブン・プライスが務めている。

『シカゴ7裁判』(2020)

『ア・フュー・グッドメン』(1992)『ソーシャル・ネットワーク』(2010)のアーロン・ソーキンが監督・脚本を務めたNetflixの法廷映画。ベトナム戦争反対運動の首謀者として起訴された7人の男“シカゴ・セブン”を巡る衝撃的な裁判が描かれる。

エディ・レッドメインが演じるのはシカゴ・セブンのひとり、トム・ヘイデン。民主社会の実現を目指す強い信念を持った学生だ。出演決定時36歳で学生役を引き受けたレッドメインだが、劇中での姿は『マリリン 7日間の恋』『レ・ミゼラブル』で演じた若き青年役に全く引けを取らない若々しさを放っている。その一方で、若者ながらに周りを統率していく姿の存在感などは、これまで幅広いキャラクターを経験してきたレッドメインだからこそ出せたものだろう。

ちなみに、真面目な青年ヘイデンを演じたレッドメインは、「ユーモアこそが(ヘイデンという)キャラクターに入り込める方法として、すごく重要だった」と米CinemaBlendに明かしている。いわく「アーロン監督はトム(・ヘイデン)の序盤のシーンにユーモアを組み込んだ」そうなので、ぜひ本編を観てご確認頂きたい。

レッドメインのほか共演者には、『(500)日のサマー』(2009)『インセプション』(2010)のジョゼフ・ゴードン=レヴィット、『レ・ミゼラブル』のサシャ・バロン・コーエン、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)などの名優マイケル・キートン、『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したマーク・ライランスらが名を連ねている。

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ジャパンプレミア
©THE RIVER

Source: Cinema Blend(1,2), Variety

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THE RIVER編集部THE RIVER

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