Menu
(0)

Search

『アベンジャーズ/エンドゲーム』歴代新記録をぞくぞく樹立 ─ 世界初動興行収入12億ドルを達成、マーベル社長と監督も喜びの声

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』が2019年4月24日(水曜日)に中国をはじめ世界各国で劇場公開を迎えてから、およそ5日間が経過した。日米でも最初の3日間が終わった今、全世界でのオープニング興行収入は12億ドルを突破したことが判明。公開直後の週末に10億ドルを突破した作品は史上初となるほか、歴代新記録をぞくぞくと樹立していることが判明している。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』が歴史を変える

米Deadlineによれば、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は米国において、公開後3日間で3億5,000万ドルという歴代新記録を達成。これは2019年4月28日に発表されたもので、ひとまず前日(27日)の予測値通りに収まったといえそうだ。ただしDeadlineが専門家に取材したところ、実際には3億5,440万ドルとの説もある。正確な数字は今後の続報を待ちたい。いずれにせよ本作は、米国史上はじめて公開直後の週末に3億ドルの大台を突破した作品となった。

また本作は、公開後17時間で1億ドルを突破して史上最短記録を更新しているほか、木曜日のプレビュー興収成績、1日あたりの興収成績、土曜日・日曜日それぞれの興収成績、IMAX劇場での初動興収成績でも米国歴代新記録を樹立。ちなみに全米で4,662館という上映館数も史上最多だという。

世界各国に目を移してみれば、米国を除いた海外のオープニング興行収入は8億5,900万ドルと、これまた歴代新記録を達成。このうち中国国内での興収成績は3億3,050万ドルで、この数字も中国での歴代新記録となった。米国初動興収と合算すれば、記事冒頭に触れた通り、世界初動興収は12億900万ドルに到達。こちらも正確な数字の到着が待たれるところだ。

もちろん本作は、世界興収10億ドルに到達する日数でも最短記録を更新(5日間)。海外におけるIMAX上映の初動興収成績、3D上映の初動興収成績、そして中国国内の初日興収記録、1日あたりの興収記録(深夜上映除く)なども更新している。

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK / 写真:ゼータ イメージ

ちなみに、中国以外の海外各国においてオープニング興収の歴代記録を樹立したのは、オーストラリア、韓国、ブラジル、メキシコ、イギリスなどをはじめとする54市場。1日あたりの興収成績でも歴代記録となったのは、オーストラリア、韓国、タイ、ニュージーランドなど28市場だ。日本でも3日間で1,300万ドル(約14億5,070万円 ※1ドルあたり約111.6円換算)を稼ぎ出し、国内におけるマーベル・シネマティック・ユニバース作品としてのオープニング新記録を打ち立てたことが米国でも報じられている。

ケヴィン・ファイギ社長、ルッソ監督ら感謝のコメント

『アベンジャーズ/エンドゲーム』のまさしく歴史的な大ヒットを受けて、ウォルト・ディズニー・スタジオのアラン・ホルン会長、マーベル・スタジオ社長であり、マーベル・シネマティック・ユニバースの指揮を執ってきたケヴィン・ファイギ、そして本作を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督は感謝のコメントを発表している。

アラン・ホルン(ウォルト・ディズニー・スタジオ会長)

「ケヴィン・ファイギとマーベル・スタジオのチームは、ストーリーテリングと興行成績の両面において、映画館で何が可能なのかという試みを続けてきました。『エンドゲーム』はマーベル・シネマティック・ユニバースの終わりではありませんが、最初の22作品が非常に大きな達成を遂げたこと、また今週末の歴史的成功は、彼らが構想した世界に数々の才能が携わり、情熱が集まったところに、世界中のファンによる溢れんばかりの熱意が合致したことの証明だと考えます。」

ケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)

Kevin Feige / ケヴィン・ファイギ
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kevin_Feige_(28556369381).jpg

『アイアンマン』(2008)で全てが始まった時から、私たちのひとりひとりが、コミックのファンとして楽しんだのと同じ形でキャラクターをスクリーンに息づかせ、ストーリーを語りたいと考えてきました。私たちが味わってきた多くの成功は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の信じがたい成果へと繋がっていたのだと思います。これはほぼ完全に、今まで支えてくださった世界中のファンのみなさんのおかげです。

監督のアンソニー&ジョー・ルッソ、脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、今回の物語を非常に切実な形で描いてくださいました。MCUに関わった出演者とフィルムメーカーの方々、そしてマーベル・スタジオとディズニーの素晴らしいチームを含め、映画を作るために全力を尽くしてくださったすべての皆さんにも心から感謝を申し上げます。そしてもちろん、スタン・リーとジャック・カービーの存在なくして、この世界は存在しえませんでした。」

アンソニー&ジョー・ルッソ監督

アンソニー&ジョー・ルッソ
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anthony_and_Joe_Russo_by_Gage_Skidmore.jpg

「私たちは『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、世界中にいる観客のみなさんを刺激する物語を描きたいと考え、自分たちの心と魂を注ぎ込んできました。出演者とスタッフからなるファミリーは、インフィニティ・サーガを終えることを託されたことを光栄に感じたものです。ケヴィン・ファイギ、ディズニーとマーベルの皆さん、そして世界中の素晴らしいファン・コミュニティの皆さん、ありがとうございます。」

ルッソ兄弟は自身のTwitterでも、ファンへ宛てた感謝のメッセージを寄せている。

「私たちと一緒に旅をしてくれた皆さんに感謝を伝えたいと思います。私たちは、お互いを楽しませるために夕食のテーブルで物語を語り合う、そんな偉大で愛すべき家族で育ちました。いまや私たちは、世界に向けて物語を語ることができています。すべてはみなさんのおかげです…。」

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Sources: Deadline(1, 2, 3), ComingSoon.net

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly