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『アベンジャーズ/エンドゲーム』あのカメオ出演者、2017年から結末を知っていた ─ 「秘密を守るのは本当にキツかった」

アベンジャーズ/エンドゲーム
MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバースの集大成『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に登場した、とあるカメオ出演者が、なんと2017年の時点で物語の結末を知らされていたことがわかった。思わぬ製作秘話や、アイアンマン役ロバート・ダウニー・Jr.とのこぼれ話が米Inverseにて明かされている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

アベンジャーズ/エンドゲーム
© 2019 MARVEL

『アイアンマン3』ハーレー役タイ・シンプキンス

『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、トニー・スターク/アイアンマンはサノスとの戦いの末、自らの命を犠牲にすることを選んだ。6つのインフィニティ・ストーンを自分の手中に収めると、指を鳴らしてサノス軍を塵にしたのだ。トニーの身体はストーンのエネルギーに耐えられず、妻のペッパー・ポッツやジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン、ピーター・パーカー/スパイダーマンらに見守られながら、静かに息を引き取る。

映画の終わりには、トニーの葬儀にヒーローたちが顔を揃える。そこに姿を見せたのが、『アイアンマン3』(2013)でトニーと出会った少年ハーレー・キーナーだ。アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、ハーレーの再登場は「トニーがハーレーに影響を与えたから。彼はアイアンマンの葬儀に招かれるべきだと思った」と語っていた

 
 
 
 
 
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『アイアンマン3』に続いてハーレー役を演じ、大きく成長した姿を見せたのはタイ・シンプキンス。2017年、別の作品のオーディションを受けるために車の中でセリフの練習をしていたところ、担当のマネージャーから“マーベルがハーレーを再び登場させるかもしれない”との第一報を聞いたという。その後、ハーレーの『エンドゲーム』登場は確実となり、シンプキンスは、マーベル・スタジオ幹部のルイス・デスポジートから電話を受けている。

「僕が出るシーンに全体のプロットがどう繋がるのか、というお話を聞きました。彼らがサノスと戦って、最後にアイアンマンが死ぬまでの流れをざっと教えてもらったんです。それで、僕が出るのは葬儀のシーンなんだって。秘密を2年間守るのが一番キツかったですね。」

葬儀シーンの撮影が行われたのは2017年11月のこと。厳しい秘密主義で知られるマーベル・スタジオは、出演者&スタッフの多くにトニーの死を伏せていたため、監督たちはこの場面を“結婚式のシーン”だと説明していたという。ただしシンプキンスいわく、参加者のほとんどは、本当はどういうシーンなのかを悟っていたそうだ。「結婚式、というのは一種の合言葉でしたね」。撮影現場ではキャスト同士が、お互いの知っている展開の情報を交換していたようである。

なおシンプキンスは、出演のオファーを受けてすぐ、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.に報告していたそう。「映画に出られてうれしいということ、アイアンマンというキャラクターが僕の人生にどれだけ大きいかということを少しだけお話ししました」とはシンプキンスの談。『アイアンマン3』以来、2人は定期的に近況を報告し合っていたという。

現在、今後のMCU作品にハーレーが再登場するかどうかは分からない。シンプキンスにも出演の意欲はあるものの、マーベル側からは何も聞かされていないそうだ。もっとも、ハーレーがもう登場しないにせよ、それは彼にとっても大きな問題ではないのかもしれない。いまや大学生になったシンプキンスは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』をキャリアの区切りとしても捉えているようなのである。

『アイアンマン』が公開されてから、僕はスクリーンの中でも、スクリーンの外側でも成長しました。僕は子どもだったけど、今ではそうなくなりつつあります。(MCUの)映画は今までずっと観られてきましたが、彼らは次の章へと進もうとしているところ。僕もアイアンマンが死ぬと聞いた時、“よし、大人にならなきゃな”と思ったんですよ。」

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Source: Inverse

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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