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『アベンジャーズ/エンドゲーム』中国でもチケット前売開始、さっそく歴代記録更新 ─ 韓国では冒頭20分間を上映「一生ものの映画になる」

アベンジャーズ/エンドゲーム
MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース究極の集大成となる、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、本国アメリカのみならず世界各国で、とりわけアジア圏での大ヒットが期待されている一本だ。アメコミを原作とするヒーロー映画は、昨今、中国や韓国で大ヒットを記録する傾向にある。また、いまや世界最大の映画市場のひとつとなった中国での成績に、ハリウッドからの熱い視線が注がれるのも当然だろう。

2019年4月12日(現地時間)、いよいよ中国でも『アベンジャーズ/エンドゲーム』の前売チケットが販売開始された。現地のMaoyan Box Office Systemが計測したところによると、本作の前売記録は早くも中国映画業界の歴史を塗り替えるロケットスタートを記録したという。

今回の報道では、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の中国における前売チケット販売成績は、発売開始後6時間で100万枚を突破し、中国における歴代記録を更新。春節(編注:中国・中華圏の旧暦正月)に公開される映画ですら、この短時間で100万枚を超えることはなかったという。また本作は、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の発売後24時間の売上成績をわずか1時間で突破。その後、3時間で『インフィニティ・ウォー』の7日間の売上成績を上回ったという。なお、この数字には一部映画館の数字が反映されていないとのこと。すなわち、それ以上の枚数が売れていたということだ…!

前作『インフィニティ・ウォー』の累計前売成績は6,500万ドルで、中国における歴代前売記録の第1位となっている。『インフィニティ・ウォー』に約21日間の販売期間が設けられたのに対し、『エンドゲーム』は約12日間。しかし現在の勢いをみれば、累計前売成績の記録更新も十分に期待できる。現に国内の専門家は、少なくとも7,500万ドル、多ければ1億ドル以上を前売で稼ぎ出せるとの予測を立てているのだ。

なお、『エンドゲーム』は米国で前売チケットの販売がスタートするや数々の記録を更新しており、米国最大のチケット販売サイト「Fandango」では、発売初週の時点で『インフィニティ・ウォー』の5倍という驚くべきペースで推移している。大手サイト「Atom Tickets」では、同じく初週の時点で、『インフィニティ・ウォー』や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)、『キャプテン・マーベル』(2019)、『アクアマン』(2018)の初週前売累計額の約2倍というとんでもない成績を叩き出した。日本でも特典付きムビチケカードが発売から約1週間で販売終了となる人気ぶりを見せつけている(通常のムビチケカードは販売中)。

いよいよ公開が迫る中、『エンドゲーム』の出演者たちは2019年4月13日・14日には韓国でのプロモーションに登場。公開に先がけて、冒頭20分間の映像がプレス向けイベントにて上映されたという。この映像を目撃したインドのメディア、Cinema Expressは「大興奮だった」「展開のわずかなヒントが示されていた」と記し、同じく印Times Now News「端的に言って圧倒された」「あらゆる感情をおぼえた」として、「『エンドゲーム』は一生ものの体験になるだろう」と伝えている。

2019年3月末の予測では、『エンドゲーム』は公開後はじめての週末で世界興収8億4,000万ドルを突破する見込み。中国での絶好調な滑り出し、韓国での注目度の高さは、この予測を現実に変えるうえで欠かせないポイントだ。本当に『エンドゲーム』は映画業界の歴史を変えてしまうのか…?

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

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Sources: Deadline, CE, TNN

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。