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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』最大の鍵、◯◯◯◯◯◯◯徹底解説 ─ ◯◯◯の疑問、これで解消

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK / 写真:ゼータ イメージ

アベンジャーズ/エンドゲーム』タイムトラベル徹底解説

アベンジャーズ/エンドゲーム』は、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で6つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスによって全宇宙の生命が半減させられた直後から始まる。スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカやナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ、ソーたちはサノスを探すが、その消息は掴めなかった。しかし、キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルの助けを得てトニー・スターク/アイアンマンとネビュラが帰還したあと、事態は急展開。一同はサノスが暮らしている農園を訪れ、サノスをついに追い詰める。

ところが、サノスはインフィニティ・ストーンを――インフィニティ・ストーンの力によって――すでに破壊していた。消滅した命をストーンの力によって取り戻そうとしていたヒーローたちは、その計画が無に帰したことを悟る。ソーはサノスの首を落とすが、それは失われた仲間や家族、友人たちを取り戻すことにはならなかった。

それから5年が経過して、一匹のマウスが世界を救うきっかけを作った。『アントマン&ワスプ』(2018)で量子世界に閉じ込められたスコット・ラング/アントマンが、おなじみのバンに搭載された量子トンネルを通って帰ってきたのだ。実際には5年が経過していたにもかかわらず、スコットの体感は「5時間程度」。アベンジャーズ本部を訪れたスコットは、量子トンネルで過去に戻れば、まだ破壊される前のインフィニティ・ストーンを集めてこられる、そうすれば消えてしまった人々を取り戻せると主張するのだった。トニーがGPSを開発し、いよいよ一同は過去からインフィニティ・ストーンを集めてくる「タイム泥棒」作戦に着手する……。

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

過去を変えたら現在は…変わらない

「どうせ過去に戻れるんだったら、赤ん坊のサノスを…」。ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンは、こう言いながら首を絞めるジェスチャーをしてみせる。昔のサノスを殺してしまえば、サノスの存在は消えてしまい、『インフィニティ・ウォー』の悲劇は起こらないのではないか? ローディとスコットは、いくつものタイムトラベル映画を挙げて主張する。『ターミネーター』(1984)や『スター・トレック』、『ある日どこかで』(1980)、『ビルとテッドの大冒険』(1989)……『ダイ・ハード』(1988)は違う。

ところがブルース・バナー/ハルクは、過去を変えても現在の状況は変わらないと二人の意見を否定した。「もしも君が過去に行けば、その過去が君の未来になり、元々いた現在は過去になる。未来が過去に影響を与えることはできない」。だから過去に戻って幼いサノスを殺したり、先に6つのストーンを集めてサノスの指パッチンを阻止したりしても、そこに意味はないのだ。ゆえにヒーローたちは、過去に散らばった6つのストーンを、わざわざ指パッチン後の“現在”に持ってきて、消えた人々を元の世界に戻そうとする。とにかく最大の目的は、現在の状況を、あくまで現在の地点から変えることにあるのだ。

ただし、過去からストーンを持ってくるのも簡単ではない。2012年のニューヨークでは、サンクタム・サンクトラムの主人であるエンシェント・ワンがバナーに説く。「インフィニティ・ストーンは時間の流れを生み出しています。ストーンを取り除けば、時間の流れが分裂して、ストーンのない時間が生まれてしまう」。つまり、過去に戻って何かを変えれば、未来が変わるどころか、新しい未来が生まれてしまうのだ。

たとえば2012年のニューヨークからタイム・ストーンを取ってくれば、そこから先は、もう私たちの知るマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界ではない。MCUの世界に影響は生じないが、タイム・ストーンの存在しない、そのぶんだけ弱体化した別の世界が誕生してしまうのだ。だからエンシェント・ワンはタイム・ストーンを渡そうとしないのだし、一方でヒーローたちも、自分のいる世界さえ救えれば良いわけではない。そこでバナーは、「石を元々あるべき時間の、元々あるべき場所に戻せば、時間の分裂はなかったことにできる」と提案する。過去を変えて現在を変えることはできないが、変えた過去をしかるべき形に元通りにすれば、生まれてしまった別の未来を取り消すことはできるのである。

本作を手がけたジョー・ルッソ監督は、本作のタイムトラベルについて「いくつもの宇宙をタイムトラベルしているのに似ています。あらゆる決断が、新しい時系列に影響を与えるんです」と中国メディア贵圈にて説明した。

では実際のところ、ヒーローたちとサノスのタイムトラベルはどのように動き、どのように解決されたのだろうか。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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