Menu
(0)

Search

【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』最大の鍵、◯◯◯◯◯◯◯徹底解説 ─ ◯◯◯の疑問、これで解消

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK / 写真:ゼータ イメージ

ふたりのサノスの消滅

アベンジャーズ/エンドゲーム』においては、2014年においてインフィニティ・ストーンを求めていたサノスが、当時のネビュラに混じり込んだ“現代のネビュラの記憶”によって、インフィニティ・ストーンを一気に獲得すべく動き出すことになる。自分の目的が未来で達成されること、それに納得しない「アベンジャーズ」というヒーローが存在することを知り、2014年のネビュラを使ってヒーローの殲滅を画策するのだ。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノス
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

現代のネビュラに化けて、2014年のネビュラはピム粒子を使って現代にやってくる。そのネビュラの誘導によって、2014年のサノスも現代へとやってくるのだ。ネビュラが過去に戻り、そこで作戦に失敗し、別の展開が生まれてしまったために、2014年では“新しい未来”が元の時間から分岐している。ヒーローの計画に気づいたあとのサノスは、『インフィニティ・ウォー』で暗躍し、そして『エンドゲーム』冒頭で死亡したサノスとは別のサノスだと考えるべきだろう。

ともかく、本作に登場するサノスは二人とも最後には命を落としている。冒頭でソーに首を斬り落とされたサノスは、私たちがMCUにおいて『アベンジャーズ』から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』まで観てきたサノス本人だ。2014年から現代に登場し、破壊のかぎりを尽くし、最後には塵と消えたサノスは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の時点から分岐した別のサノスである。おそらくサノスがいた宇宙においては、サノス軍は突如宇宙から消滅したということになるだろう。ピム粒子で過去のヴォーミアを訪れ、そこで命を落としたブラック・ウィドウが、元の世界に帰ってくることができなかったのと同じように……。

あわせて読みたい

なお「タイムトラベル」をめぐっては、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカをめぐる大仕掛けが映画の結末に用意されていた。ペギー・カーターやキャプテン・アメリカの盾をめぐるタイムトラベルについては、追って別記事で解説する

タイムトラベルはどうして生まれた?

それにしても驚かされるのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で採用されたタイムトラベルというアイデアが、あらゆる意味で実に理にかなっていることだ。過去11年間22作品にわたるMCUの集大成として、過去の光景をもう一度見せながら、新しいレイヤーを重ねるという手段はファンの目にも楽しいし、前作と共通する「インフィニティ・ストーンを様々な場所から集めてくる」というストーリーを、今度はヒーローの視点から『インフィニティ・ウォー』と鏡の構造にして描くことにも成功している。

さらにいえば、MCUに多元宇宙の可能性をはっきり示したことは非常に大きい転換だ。ソーと母親フリッガのエピソードを、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』から約6年越しできちんと描き切ったことも、ソーをめぐる物語をひとまず完結させる上では非常に大きかったといえる。

脚本家のマルクス&マクフィーリーは、『エンドゲーム』にタイムトラベルを導入するというアイデアが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長によるものだったことを明らかにしている。

マクフィーリー「ケヴィンが、“タイム・ストーン、もしくは時間という要素を使いたい”と言ったことがあったんです。時間を扱って、しかも映画全体を破壊せずに済む、できるかぎり最もユニークな方法は何だろうかと数週間悩みました。」

マルクス「全員で“えっ、タイムトラベルをやるの?”って。そこで使えるキャラクターについて考えていたら、まだアントマンを使っていないことに気づきました。(『アントマン』シリーズには)量子世界の仮説があって、MCUの時間要素がある。しかも今すぐ使うことができて、しかもまだ使っていないキャラクターだった。ここに抜け道があったのか、と。」

ちなみに脚本家ふたりは、今回のストーリーを考案するにあたって、過去に生み出された、あらゆる“タイムトラベルもの”を再確認。その結果、「過去を変えれば現在が変わる」というアイデアがうまくいかないことを悟ったという。

マクフィーリー「マクガフィン(登場人物や物語を左右する重要な小道具)が6つあって、しかも過去に戻るたびに何かを変えるなんて、(『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で)ビフがカジノを作るようなくだりが爆発的に増えるってことですよ。そんなことはできません。何人かの物理学者に聞いたんですが、全員、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は間違いだって言いますしね。」

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source: 贵圈, New York Times, SR

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

モービウス

マーベル映画『モービウス』ネットミーム化?ここできちんと再評価しておきたい ─ リリース決定、ダークな魅力を見落とさないで

ドゥーム・パトロール シーズン1

しくじりヒーロー奮闘記「ドゥーム・パトロール」、奇抜すぎる世界観ながら愛されるワケ ─ トラウマと向き合う者たち、DCドラマの新境地

スモール・アックス

ジョン・ボイエガ、レティーシャ・ライト出演、魂の人間ドラマ「スモール・アックス」 ─ 歴史を動かした「小さな斧」たちの闘志とは?

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

【予告編考察】『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』鍵を握るキャラ、決戦の行方、秘密を徹底予想 ─ 『ハリポタ』との繋がりに迫る

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

これを読めば『ファンタビ』最新作の準備は万端、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観る前にシリーズ前2作をおさらいしよう

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ

【考察】『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』クレタスの独房の壁、スパイダーマンやモービウスを示唆?360度動画とブルーレイ映像特典から考える

「ザ・ネバーズ<シーズン1>パート1」

「ザ・ネバーズ<シーズン1>パート1」能力者バトルを描く『X-MEN』の系譜継いだSFアクション ─ HBOの新たな自信作、魅力を大解剖

ドゥーム・パトロール

【ご招待】DCドラマ「ドゥーム・パトロール 」THE RIVER独占オンライン試写会に100名様 ─ はみ出し者たちの新ヒーロー・チーム活躍のアクションドラマ、当選者には特別プレゼントも

Ranking

Daily

Weekly

Monthly