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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』冒頭シーン撮影、ホークアイ役ジェレミー・レナーは何も聞かされていなかった

東京コミコン2018 ジェレミー・レナー
© THE RIVER

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

ジェレミー・レナー、何も知らされず

『アベンジャーズ/エンドゲーム』の物語は、ホークアイの再登場から幕を開ける。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)での逮捕、ラフト刑務所への投獄から脱獄を経て、クリントは『アントマン&ワスプ』(2018)のスコット・ラング/アントマンと同じく自宅軟禁状態となっているのだ。娘ライラに弓矢を教えながらホットドッグの完成を待っていたクリントだが、突如としてライラの姿が見えなくなる。気づけば、離れたところにいたはずの妻ローラたちもいなくなっていた……。

米テキサス州のコンベンション・イベント「Celebrity Fan Fest」に登場したジェレミーは、このシーンを撮影した当時のエピソードを語っている。

「家族とのシーンはよく覚えてますよ。娘に弓矢の撃ち方を教えていて、振り返ったらみんなが消えている。だけど僕は、何が起こっているのかを知りませんでした。まったく知らなかった。『インフィニティ・ウォー』で起こること、つまりみんなが塵になってしまうってことを知らなかったんです。撮影の時、“彼らはどこに行ってしまうの?”って聞きましたよ。だっていなくなっちゃうわけですから。答えを教えてはもらえませんでしたけどね。」

今回のイベントで、ジェレミーは「2本の映画(『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』)を前後しながら撮影していた」と話しているが、実はこの説明は正確ではない。アンソニー&ジョー・ルッソ監督、脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、もともとクリントの家族が消滅するシーンを『インフィニティ・ウォー』のラストに使用する計画だったのだ。したがって、このシーンの撮影は『インフィニティ・ウォー』の本撮影時に実施されている。

脚本家のマルクスは、本来の構想について以前このように語っていた

「(冒頭の)弓矢のシーンを『インフィニティ・ウォー』で(サノスが)指を鳴らした直後に入れようとしていたんです。指を鳴らすと、クリントが農場にいる場面に飛ぶ。何を見せられているのかと思えば、それが大きな影響の始まりになっているという構成でした。ですが前作では、そのシーン以前にクリントの出番はありません。良い登場シーンでしたが、出来事の残酷さが弱まってしまうと考えました。」

ジェレミーに家族が消えた理由を明かさなかったことは、まさしくクリントの状況と一致するもので、演出としては非常に理にかなっているといえるだろう。クリントはいつも通りに家族と会話を交わし、いつも通りにホットドッグを食べることになるはずだったのである。のちに復讐心と怒りに駆られるクリントだが、この時はまだ、何が起こったのかを知る由もない。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。