『アベンジャーズ/エンドゲーム』の初週末興収記録、破られる ─ 妻夫木聡・長澤まさみ出演の中国映画が歴史的ヒット

2019年、『アベンジャーズ/エンドゲーム』が打ち立てた興行収入記録が破られた。2021年2月12日(現地時間)に中国で公開された『唐人街探案3(英題:Detective Chinatown 3)』が、中国国内でオープニング興行収入4億2,400万ドル(約27.4億人民元)を記録。この数字は、単独の映画市場におけるオープニング週末興行収入の新記録となる。米Varietyなどが報じている。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日に米国公開され、北米では週末興収3億5,700万ドルを記録。単独市場での歴代初動記録を樹立していたが、約2年越しでの記録更新となった。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の中国初動興収は3億4,373万ドル(約22.2億人民元)であり、中国における歴代初動記録(5日間)を保持していたが、こちらも『唐人街探案3』が3日間の成績で更新している。
『唐人街探案3』はワン・バオチャン&リウ・ハオラン主演による人気シリーズの第3作。2015年製作の第1作はタイ・バンコク、2018年製作の第2作はアメリカ・ニューヨークで、親戚同士の探偵コンビが騒動に巻き込まれながら事件を解決していくストーリーで、本作は日本・東京が舞台。日本からは妻夫木聡、長澤まさみ、染谷将太、鈴木保奈美、浅野忠信、三浦友和という豪華キャストが出演した。
もともと本作は2020年の春節に中国で公開される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって1年間の公開延期を余儀なくされていた。中国では2020年7月から映画館の営業が再開されており、国内の映画業界の好調ぶりに後押しされて、このたび初動での大ヒットを記録。映画館では観客収容率に制限が設けられているが、2月12~14日の中国国内の映画興行収入額は累計7億7,750万ドル(約50億人民元)で、3日間の歴代記録を更新。一日あたりの興収額が3日連続で10億人民元(1億5,500万ドル)を超えるのも史上初である。
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