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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ルーカスフィルム、コリン・トレボロウ前監督の脚本に不満 ― 降板劇の新情報、米紙報道

スター・ウォーズ/エピソード9

近年「スター・ウォーズ」には、監督をめぐるトラブルが少なからず付いて回ってきた
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)では、ギャレス・エドワーズ監督ではなくトニー・ギルロイによる大規模な再撮影・再編集が実施され(のちにトニーは「酷い状況だった」と述懐している)、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』もフィル・ロード&クリス・ミラー監督が撮影後半に解雇され、後任者としてベテランのロン・ハワードが就任したのである。

『フォースの覚醒』(2015)、『最後のジェダイ』(2017)と順調に進んできた新3部作もその例外ではなかった。『エピソード9(仮題)』を手がけるはずだった『ジュラシック・ワールド』(2015)のコリン・トレボロウはプロジェクトを離脱、『フォースの覚醒』のJ・J・エイブラムス監督が再登板することになったのである。
このたび米Wall Street Journal誌は、トレボロウが降板するまでの経緯について新たな情報を伝えている。

ルーカスフィルム、トレボロウ監督の脚本に不満

2017年9月、トレボロウ監督が『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を降板することが報じられた際、米国のメディアは脚本をめぐるトラブルが原因だと伝えていた。トレボロウ監督とデレク・コノリーによる脚本は「複数の原稿にわたって問題を繰り返していた」とされ、その結果として降板が決まったというのである。

WSJ紙による新情報は、こうした当時の報道を裏付けるものである。関係者の証言によると、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ氏はトレボロウらの脚本に不満を抱いていたというのだ。
ただし同紙によると、ケネディ社長はトレボロウの仕事に元々は好意的だったそう。トレボロウの映画『彼女はパートタイムトラベラー』(2012)を彼女が気に入ったことから、同じく映画プロデューサーの夫フランク・マーシャルがトレボロウの存在を知り、『ジュラシック・ワールド』への抜擢へ繋がったというのである。のちに「スター・ウォーズ」のビジョンでも一致したことで、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に起用されることが決まったのだが……。

トレボロウの降板については、その直前から気になる動きがあった。報道前月の2017年8月、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のジャック・ソーンが脚本家として新たに雇われたことが判明したのだ。すでに草稿が完成しているはずの時期だったこと、トレボロウの新作映画『ザ・ブック・オブ・ヘンリー(原題:The Book of Henry)』が酷評を受けたことから、何やら不穏な状況であることはファンの目からも十分察しがついたのである。

今回の情報によれば、当時『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にはトレボロウ&コノリーによるものとソーンが執筆したもの、2種類の脚本が存在していたという。しかしケネディ社長は両方に不満を持っており、トレボロウもソーンの脚本を良いとは思っていなかったというのだ。そこでトレボロウは脚本の再執筆を打診したが、ルーカスフィルム側はこれを退けて降板を決定したというのである。

WSJ紙の情報によれば、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の後任者には『最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督が一度検討されていたという。ただしジョンソン本人が「話し合いはなかった」と述べているように、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にはJ・J・エイブラムスが就任、ジョンソンは2020年以降の新たな3部作を統括することになった。
なおトレボロウ&コノリーによる脚本は不採用となり、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の脚本はエイブラムス監督とクリス・テリオ(『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ』など)が共同執筆している。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日米国公開予定

Source: WSJ

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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