Menu
(0)

Search

『ワイルド・スピード』第9作、衝撃の予告編が米公開 ─ ドムの弟登場、クルマと戦闘機が空中合体、サプライズも

ワイルド・スピード9 予告編映像
https://youtu.be/aSiDu3Ywi8E

ヴィン・ディーゼル主演、人気カーアクション映画シリーズ『ワイルド・スピード』第9作より、米予告編映像が公開となった。

※2020年2月3日AM8 追記 日本語字幕つき映像が公開となった。

予告編映像は、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)涙の主題歌「See You Again」のピアノアレンジと共に幕を開ける。

ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)はどこか静かな場所で新たな人生を歩んでいた。「昔は無茶な生き方をした。でも、変わったよ。今じゃ、俺は父親だ。」ドムは愛する妻レティ(ミシェル・ロドリゲス)と、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)ラストでかつての盟友の名を授けた息子ブライアンを育てながら、幸せな暮らしを築いていた。

「パパはいつも、お前と一緒だからな。」ブライアンの額にキスをするドムのもとに、ゆっくりと歩み寄るレティ。「ちびブライアンちゃん」と、我が子に語りかける。「プレゼントだよ。あなたのパパが私にくれたんだよ。これをあなたにあげるからね。お守りだよ。あなたを守ってくれる。」

レティがブライアンに授けた十字架のネックレスは、『ワイルド・スピード』シリーズ第一作(2001)からドミニクが着用していたものだ。レティには婚約指輪の代わりとして贈られており、やがて物語の中で様々な運命を辿る。『ワイルド・スピード ICE BREAK』でも重要な役割を果たした。なぜレティは、この「お守り」を息子ブライアンに授けたのか。一体、何から守ってくれるのだろうか。レティは、震える手で震えながら十字架を握りしめる。

ファミリーが再集結だ。ガレージには、ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)、テズ・パーカー(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)らが集結。「どれだけ速くても、過去からは逃げられない。」意味深なドムのセリフに続いて怪訝そうな表情で登場するのは、ドミニクの妹ミア・トレット(ジョーダナ・ブリュースター)、そしてジョン・シナ演じる謎の男だ。「久しぶりだよな、ドム」とにらみ合う2人からは、過去のただならぬ因縁を感じさせる。

今回のミッションも、危険かつ壮大だ。ローマンいわく、「つまり俺たちは、盗みの達人で、殺し屋で、超一流のドライバーと戦うってわけだな。」激しいカーバトルの最中に、どこか似たような視線を交わし合うドムと謎の男。この男こそ、これまで明かされることのなかったドムの実の弟、ジェイコブ・トレットであることが明かされる。

さらに、前作『ICE BREAK』最凶の悪役サイファー(シャーリーズ・セロン)も再登場。「あなたは、ドムよりも速く、賢く、強くなるための人生を歩んできた」というセリフは、サイファーとジェイコブには過去に繋がりがあったことを示唆している。「でも、彼を殺すことなんてできる?私も手を貸すよ。」

『ワイルド・スピード スーパーコンボ』(2019)でも活躍、ショウの母マグダレーン・ショウ(ヘレン・ミレン)も登場して、「ファミリーの愛に勝るものはない。それを怒りに変えてしまったら、最悪の危険になるわよ」とのアドバイスをドムに語る。ドムとジェイコブは、兄弟らしくそっくりなムーブで互いを牽制する。

ローマンは「これで終わりかもしれない。けど、俺たちが一緒だ」と、レティは「死ぬまで付いてくよ」と頼もしい。次の場面でレティは、ミアと共に敵と格闘戦を繰り広げているが、その舞台は日本のようにも見える。

「仕事に取り掛かろう。」ファミリーの元に登場した改造車を見て、テズは「まさかポンティアック・フィエロにロケット・エンジンをくっつけたのか」と驚く。その隣にチラリと映り込むのは、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)の主人公ショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック)のようだ。

シリーズを重ねることにド派手にスケールアップするカー・アクションは今作でも健在だ。巨大トレーラーはひっくり返り、ミサイル砲火をくぐり抜け、そして崖から車ごと飛び出した先には……、サイファーが操縦する戦闘機と空中合体という前代未聞の豪快な光景も。

カーバトルの中で追い込まれたドム&レティは、橋もかかっていない崖から綱一本を頼りに、ターザンよろしく空中走行。絶体絶命、一世一代の大アクションかと思いきや、すっかり慣れっこの様子のドムとレティは車内で冷静沈着の真顔を見せている……。

『F9』のロゴマークに続いて「やぁみんな、サプライズだよ」とレティが連れて現れたのは、なんとハンだ。ハン・ソウルオー(サン・カン)と言えば、『ワイルド・スピード MAX』(2009)、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)、『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)で活躍し、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で命を落としたはずのキャラクター。トレードマークだった長い髪は切ったようだが、相変わらずスナック菓子を手に、「いいクラブだな」と飄々と現れてくれた。ファミリーとの絆、そして風を切るドライビング・テクニックは昔と全く変わっていないようだ。

この映像は、現地時間2020年1月31日(金)に米マイアミで開催されたワイルド・スピードのコンサート・イベント「The Road to F9」にて世界初解禁されたもの。このイベントには、『ワイルド・スピード SKY MISSION』主題歌「See You Again」のウィズ・カリファ&チャーリー・プースをはじめ、テズ・パーカー役でもおなじみラッパーのリュダクリスや、カーディ・B、オズナがパフォーマンス。さらに『ワイスピ』出演者陣もステージに登場した。イベントの様子は以下にてプレイバックできる。

『ワイルド・スピード』第9作の監督は、第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)から第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)までを手掛けたジャスティン・リン。本作について「シリーズ史上、ずば抜けて野心的な作品」との意気込みを語っている。

出演者はヴィン・ディーゼルやミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソンというレギュラーメンバーのほか、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)のシャーリーズ・セロン&ヘレン・ミレンも再登場。新キャストとしてWWE出身の人気レスラーであるジョン・シナ、女性ダンス&ボーカルグループFAKYの元メンバーとして日本での活動実績もある日系女優のアンナ・サワイ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ヨンドゥ役のマイケル・ルーカー、そして音楽界からカーディ・B&オズナという2大シンガーが出演する。『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)出演組のドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムは登場しないとされる。

映画『ワイルド・スピード』第9作は2020年5月22日に米国公開予定。

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。