『ワイスピ10』後任監督に『インクレディブル・ハルク』ルイ・レテリエが交渉中

『ワイスピ』シリーズ最新作『FAST X(原題)』から降板したジャスティン・リン監督の後任として、『インクレディブル・ハルク』(2010)や『トランスポーター』シリーズで知られるルイ・レテリエが交渉中にあることがわかった。米Deadlineが報じている。
2022年4月27日、『FAST X』撮影1週目にして、ジャスティン・リン監督の降板が発表された。詳しい経緯は定かでないものの、主に創造上の違いが要因とされている。
これを受け、米ユニバーサル・ピクチャーズはリン監督が管轄していたメインユニットの撮影を一時中断。その中断コストは一日あたり60万〜100万ドル(7,800万〜1億3,000万円、1ドル=128.68円換算)とも伝えられ、一刻も早い後任探しが求められていた。
白羽の矢が立ったルイ・レテリエ監督は、冒頭の作品ほか、『ダニー・ザ・ドッグ』(2005)や『タイタンの戦い』(2010)『グランド・イリュージョン』(2013)などのアクション作品で知られ、直近では「Lupin/ルパン」(2021-)のエピソード監督も務めた。報道によると、ユニバーサルのドナ・ラングレー会長が後任の第一候補として、それまで親交のあったレテリエ監督にアプローチをかけたという。現在はスケジュールを調整中で、契約はまだ締結されていない。
本作は、『ワイスピ』完結2部作の前編として製作されており、シリーズ5作を手掛けた立役者であるジャスティン・リン監督が降板したことで、製作サイドは大きな困難に直面している。ファンの間でも不安が広がる中、レテリエ監督はユニバーサルにとっての救世主となるか。
映画『ワイルド・スピード』第10作(タイトル未定)は2023年5月19日に米国公開予定。
Source: Deadline