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『ワイスピ10』ジャスティン・リン監督が突然の降板、撮影1週目にして ─ 後任に『ワイスピ』過去作の監督たち検討か

FAST X
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『ワイルド・スピード』シリーズ第10作目となる『FAST X(原題)』の監督として就任していたジャスティン・リンが、撮影開始1週間足らずで降板したことが発表された。今後リン監督は、プロデューサーとして企画に残留するという。以下、シリーズの公式SNSアカウントを通じて出されたリン監督の声明になる。

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「ユニバーサルのご支持もいただき、私は『FAST X』の監督として降板するという難しい決断をするに至りました。プロデューサーとしてはプロジェクトに残ります。10年以上の間に5作を担当し、最高の俳優たちと、最高のスタント、そして最高のカーチェイスを撮ることができました。個人的なことですが、アジア系の移民として、映画史において最も多様性のあるフランチャイズを築き上げるお手伝いができたことを誇りに思います。素晴らしいキャスト、クルー、スタジオのご支援、そして私を『ファミリー』に迎え入れてくださったことに、一生感謝し続けます。」

リン監督は、『FAST X』の撮影が開始されて1週間足らずで降板となった。このタイミングで決断に至った背景は声明には記されていないが、米Deadlineによれば「創作上の違い」が要因だという。撮影開始後、主演・製作のヴィン・ディーゼルは撮影現場からリン監督とのツーショット動画を投稿しており、そこで心境を訊かれたリン監督は「壮大な完結の始まりを感じている」と答えていた。これに対するヴィンの反応からも、降板の知らせは急遽なされたことが察される。

リン監督は、シリーズ第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)から『ワイスピ』に参加。以降、第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)まで手掛け、前作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)では約8年ぶりに監督復帰を果たした。完結2部作となる第10作&11作でも続投が決まっていたが、シリーズを成功に導いた立役者の監督降板はファンにとって悲しい知らせとなった。

報道では、リン監督の降板によりメインユニットの撮影が一時中断になったと伝えられている。一方で、セカンドユニットの撮影は継続されるという。なお、米The Hollywood Reporterのボリス・キット記者によれば、早くも後任の監督探しが進んでいるようで、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)のデヴィッド・リーチ監督、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)のF・ゲイリー・グレイ監督に白羽の矢が立っているとのことだ。

Source:  Deadline,Borys Kitt Twitter

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。