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「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」キャプテン・アメリカの不在、サム&バッキーへの影響は ─ 「関係は変わらない、どんどん溝が広がるだけ」

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズファルコン&ウィンター・ソルジャーは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界、すなわちキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースが表舞台を去った後を描く物語だ。主人公となるのはファルコン/サム・ウィルソンとウィンター・ソルジャーバッキー・バーンズ。スティーブにとっては“新旧の親友たち”だが、彼の不在はどんな影響を及ぼすのか。

2021年3月14日(現地時間)に開催された記者会見では、報道陣から「スティーブが去ってから、サムとバッキーの愛憎こもったブロマンスはどう変化しましたか?」との質問が投げかけられている。この問いに答えたのは、バッキー役のセバスチャン・スタンだった。

(二人の関係は)変わっていないと思います。どんどん溝が広がっていくだけ。この物語が始まる時点で、現に二人は別々の場所にいます。それはスティーブがいなくなったからだし、その結果が招いたことですが。それぞれの人生、それぞれの恐怖、それぞれの疑問という点において、二人は真逆の状況にあります。ただ、まったく違う問題に向き合っていながら、二人の問いかけは似ていると思うんです。」

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

たとえばサムは、スティーブからキャプテン・アメリカの盾を譲り受ける。しかし、“盾の継承”はサムにとっても重すぎる責任だった。サム役のアンソニー・マッキーは「これまでサムの旅はスティーブとともにあった。それは彼を尊敬し、称えていたからです」と語る。サムにとって、スティーブの頼みを断るという選択肢はなかったのだと。しかし、そのスティーブはもういない。彼が持っているはずの盾だけが、サムの手元に残されている。

「(サムは)ほかのみんなと同じです。スティーブ・ロジャースには去ってほしくなかった。彼はみんなのキャプテン・アメリカだから。サム・ウィルソンにとっても、スティーブ・ロジャースこそがキャプテン・アメリカ。だから『エンドゲーム』のラストに、彼は(盾を)“借り物みたいだ”と言う。みんなと同じで、サムも一人のファンなんですよ。」

一方のバッキーも、スティーブがいない世界で葛藤する。セバスチャンは以前、「彼の家族はスティーブ・ロジャースだけ。だから、彼はあらゆる意味で真の孤独を味わうんです」と話していた。しかし、サノスとの戦いを終えてスティーブを送り出したバッキーは、いわば一人の老兵のようだ。記者会見でセバスチャンは、「ようやくバッキーが自分のアイデンティティを求め、過去を受け入れ、現在の世界について学び直すことに焦点を当てられる」と語った。すなわちサムとバッキーは、キャプテン・アメリカが去ったことで新たな責任を背負うヒーローと、いったん役目を終えた兵士のタッグなのである。

ちなみに監督のカリ・スコグランドは、米Murphy’s Multiverseにて、やはりシリーズの核が“キャプテン・アメリカ”の存在/不在にあることを明かしている。「黒人男性が盾を継承すると何が起きるのか。キャプテン・アメリカという存在に妥当性はあるのか、合理的な形はありうるのか。そういった問いのすべてに挑み、リアルに、深く掘り下げることが重要でした」

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、2021年3月19日(金)日米同時配信。

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Source: ComicBook.com(1, 2), Murphy’s Multiverse

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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