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『アベンジャーズ/エンドゲーム』キャプテン・アメリカの盾、なぜファルコンに渡ったのか ─ 決断の背景、サム&バッキーの撮影秘話が明らかに

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作ドラマシリーズファルコン&ウィンター・ソルジャーは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界を舞台に、ファルコン/サム・ウィルソン&ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズが新たな任務に挑む物語。スティーブ・ロジャースからサムへと託された“盾の継承”が大きなテーマになる。

なぜ、キャプテン・アメリカの盾はサムの手に渡ったのか。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開から約2年が経過しようとしている今、この疑問にマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が再び答えた。米Varietyの取材にて語っている。

「それを決めた日は、会議室でストーリーの開発をしていましたね。アトランタにいる時間の半分以上を、僕たちはそこで過ごしていると思うんですけど。コミックでも、過去にあの盾を手にした人はごく限られている。だけど4年前(2017年)、サムとスティーブ・ロジャースが一連の映画で紡いできた物語と旅路には、ある大きな可能性があるように思えたんです。(盾は)スティーブからサムへ手渡されるべきだと感じました。」

キャプテン・アメリカ役を演じてきたクリス・エヴァンスも、同じくVarietyにて「いくつもの映画で、サムは自分の勇気や誠実さ、信頼性を証明してきた」と後任者の人選に同意している。「サムは多くを与え、同時に多くを失ってきた。自分自身より大きなものを信じるという謙虚さが、あの盾を持つためには必要なんです」。

ファイギ社長は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラスト、盾が手渡されるシーンの撮影を振り返って「すべてが感動的で、感情が揺さぶられた」と語っている。スティーブが腰かけているベンチにサムが近づく場面のリハーサル中、サム役のアンソニー・マッキーとバッキー役のセバスチャン・スタンから、とあるアイデアの提案があったことも明かしているのだ。

「(映画で)二人は一緒にスティーブ・ロジャースに歩み寄っていきます。脚本ではベンチに座っている老人に気づくのはサムだけでしたが、二人が一緒に歩いていくのはどうかと考えてくれました。そして、サムだけが前に出る。サムが盾を手にして、“借り物みたいだ”と言うのも彼らのアイデアですよ。」

こうして『アベンジャーズ/エンドゲーム』の結末が形になりつつあったころ、すなわち『アイアンマン』(2008)から始まった“インフィニティ・サーガ”が幕を閉じようとしていたころ、ディズニーは自社映像配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」の準備を進めていた。ボブ・アイガーCEO(当時)がファイギ社長にこのことを告げたことで、「昔ながらのヒーロー同士のバトンタッチが、突如として新しい物語の可能性につながった」という。そして生まれたのが、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の企画だったのだ。

「サム・ウィルソンはどこからやって来たのか、どんな過去があるのか。それは『エンドゲーム』後の世界でどんな意味を持つのか、彼はあの盾で何をするつもりなのか。いろいろな予想や推測があるとは思いますが、象徴を手にすること、象徴になることは決してたやすいことではありません。」

これまでにもしばしば言及されてきたように、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はサム&バッキーの描かれざる側面を掘り下げる、ドラマならではの長尺を生かした物語となる。サムは人種やアイデンティティの問題に対峙し、バッキーはスティーブがいない現代で“真の孤独”と戦うのだ。シリアスな作風はもちろんのこと、サム&バッキーのユーモアあふれるやり取りにも注目。まもなく、その全貌が明らかになろうとしている。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、2021年3月19日(金)日米同時配信。

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Sources: Variety(1, 2

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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