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マーベル社長ケヴィン・ファイギ、『スター・ウォーズ』ルーカスフィルムの指揮に関心ナシ ─ 「ファイギはマーベルの職務に全力を傾けている」

ケヴィン・ファイギ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35437565993/ Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を成功に導いた立役者、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、『スター・ウォーズ』を手がけるルーカスフィルムを指揮することになるのではないか……。この噂はハリウッドで数年来ささやかれてきたものだが、現在もファイギ社長にその意向はないという。

このたび米Varietyは、ウォルト・ディズニー・カンパニーの現状についての特集記事を発表し、その中でルーカスフィルムとマーベルの関係性に言及した。現在、ディズニーは20世紀スタジオを除き、ピクサー、ルーカスフィルム、マーベルという3つのブランドを傘下に持つ。それぞれピート・ドクター、キャスリーン・ケネディ、ケヴィン・ファイギという腕利きが指揮を執っているが、ディズニー側はファイギの存在を最も重要視しているというのだ。理由はもちろん、MCU映画の大ヒットと、「ワンダヴィジョン」(2021)「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)でストリーミングにも鮮やかに進出してみせた手腕である。

熱心な『スター・ウォーズ』ファンを自認するファイギが、『スター・ウォーズ』の新作映画をプロデュースすることが決まったのは2019年9月のこと。当時、ファンなどの間では、このままファイギがルーカスフィルムの指揮を執るのではないかという推測も持ち上がっていた。ルーカスフィルムのケネディ社長は、2021年10月をもって任期を満了する予定なのである(むろん、任期延長の可能性は大いにある)。

しかし今回、米Varietyは関係者への取材によって「ファイギはマーベルの職務に全力を傾けており、ルーカスフィルムを指揮する、あるいは積極的に別の役職に就くという意志はない」との証言を得ている。それもそのはず、2019年10月にファイギはマーベル・エンターテインメント全社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任しているのだ。同年末、ルーカスフィルムと『スター・ウォーズ』新作映画の話し合いが始まったものの、実現は「ずっと先」になると語られていた。2021年1月、脚本家には「ロキ」(2021)のマイケル・ウォルドロンが就任したと報じられたが、現時点でも製作時期は未定だという。

2021年3月、ファイギ自身は、今後『スター・ウォーズ』のドラマシリーズに関与する可能性を尋ねられた際、「ありません。すべてはキャスリーン・ケネディの仕事です」と答えていた。「僕の関わり方は、ロサンゼルスで夜ふかしして、『マンダロリアン』の新エピソードを見ることだけ」。

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Sources: Variety, Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。