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『ワイスピ』ヴィン&ドウェインは今も不仲なのか ─ ドウェイン「考え方が両極端」

ドウェイン・ジョンソン&ヴィン・ディーゼル
[左]Photo by Eva Rinaldi https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/8557374952/ [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9349854472/ Remixed by THE RIVER

映画ワイルド・スピードシリーズは、2021年の最新作『ジェットブレイク』も大ヒットを記録し、あとはシリーズ完結作に向けてエンジン全開でひた走るのみ。……なのだが、ファンの間では大きな気がかりがある。サーガの主人公であるドミニク・トレット役ヴィン・ディーゼルと、スピンオフまで製作される人気キャラとなったルーク・ホブス役のドウェイン・ジョンソンが、不仲関係にあるらしいということだ。

ことの発端は、2016年にドウェイン・ジョンソンが自身のInstagramで、個人名は伏せつつも、『ワイルド・スピード』の「男性共演者」について「プロフェッショナルじゃない」「チキン野郎」と罵ったこと。のちに、ドウェインとヴィンが険悪な関係にあることが度々報じられるようになった。

この度米Vanity Fairのインタビューに登場したドウェインは、自身のInstagramがきっかけで取り沙汰されるようになったヴィンとの不仲についてのあれこれを語っている。なぜ投稿でヴィンを罵ったのか?現場で何があったのか?これに対するドウェインの答えは少々漠然としたものだ。「何か具体的なことがあったわけではありません。いつものことです。あれは良くない日でした」。

これを後悔しているかと尋ねられたドウェインは「おおごと(firestorm)になってしまった」と答えて“笑った”と、記事には記されている。

「ああいうことはシェアすべきではなかった。結局、ああいうことは僕のDNAに反する。普段なら、ああいうことはシェアしない。嫌なことがあっても表に出さないように気をつけているんです。みなさんが知る必要のないことでした。だから、良くない日だったんです」。

言ったことは事実。事実だから言ったんです。でも、表に出したのは間違いでした」

投稿の後、ドウェインとヴィンの間では「平和的な会議」が行われたと伝えられている。どんな内容だったのか。

平和的な会議だったというか、明快な会議でしたね。僕のトレーラーで、彼も僕も良い話ができました。そこで本当にハッキリしたのは、僕たちは考え方が両極端だったということ。それはもう置いておこうということで、同意したんです。」

このことから、現在のドウェインとヴィンは、価値観が異なることを認めてはいるものの、互いに歩み寄ろうとしているわけではないらしいことが想像できる。ドウェインは、「哲学が異なるんです。だから映画製作ビジネスについても、ふたつの違うやり方でアプローチしていた」と続けているが、そこで自身の哲学については「毎日仕事に行き、全ての人々を対等なパートナーと見なし、尊重すること」と述べている。つまりドウェインから見れば、ヴィンはこうした謙虚さを欠いている、ということだ。

さらにVanity Fairは、不在のヴィン側の主張を記者が代弁しながら、そこにドウェインが茶々を入れていたような書き方をしている。記事を拙訳すると、こんな具合だ。

やがて、ディーゼルもこの状況について、間接的な私見を述べるようになった。彼は、2人の支配男性ということで彼らの違いを表しており(ジョンソン:たしかに彼らしい言い方だ)、ジョンソンはハリウッド二番手の“多文化的メガスター”であり、彼の足跡をたどることを誇りに思っていると、少々ひいき目に語っている(ジョンソン:彼はそういう言い方するよね)。そして、“僕は彼が思っている以上に、ドウェインのことを守ってきた。彼もそのことには感謝している。この映画業界で、兄貴はたった1人だってことを彼もわかっているはずだ。それが僕なんだよ”と言っている(ジョンソン:僕の兄貴はただ1人、僕の異母兄弟だけだ。以上)。

この取材では続けて、2021年6月にヴィンが雑誌のインタビューで、ドウェインへの対応は「愛のムチだった」と話した話題に移る。これは米Men’s Healthに掲載された記事だったが、当時もドウェインはこれに「大笑い」したと話していた。この度の取材でも、改めて大笑いしたと話している。

「こんなデタラメに答えても仕方ないよなぁ、と思う自分もいるんだけれども。でも、こういうことです。僕は何度も挫折を味わった。彼とは違って、僕は演劇の世界から来たわけじゃないんです。出自も育ちも違うんです。全く違う文化や環境から来たんです。僕は全てのプロジェクトに全力で取り組む。もし何か問題があると思えば、きちんと対処する。ただそれだけですよ。」

別の媒体の別の取材を通じて、ドウェインとヴィンの主張は食い違いを続けているように見える。2人は価値観が違うのだと言いつつ、「プロジェクトのためなら全力で取り組む」という姿勢は共通しているはずだ。にも関わらず2人は、まるでその視座が自分にだけ備わっており、相手には欠いているものであるかのように話し続けている。実際、Men’s Health時のヴィンだって、完璧主義者として知られる映画監督のフェデリコ・フェリーニの名を出しながら「フェリーニじゃないが、自分の製作のパフォーマンスのためなら、どんなことでもやる」と話していた。しかし、これを「大笑いした」と言うドウェインは、「きっとフェリーニもどこかで笑ってるぜ」と痛烈な皮肉を返しているのだ。

2人について、ヴィンが表した“2人の支配男性(two alpha males)”というのは言い得て妙だ。こと『ワイスピ』において、ヴィンは第1作目当時から、亡きポール・ウォーカーと共にシリーズの人気と経済的成功を牽引してきた座長としての自負が大きいはず。一方のドウェインも、今やハリウッドで最も稼ぐ俳優の1人となり、セルフプロデュースにも相当長けた人物である。共に『ワイスピ』への情熱とプライドが大きいことは間違いないが、その食い違いが生じてしまっているのは、ファンとしては複雑である。

© 2016 Universal Studios. All Rights Reserved.
(c) 2016 Universal Studios. All Rights Reserved.

不仲が顕在化したそもそものきっかけであるドウェインのInstagram投稿についても、公にしたことは間違いだったと認めつつ、その投稿内容自体についてドウェインは改めていない。ドウェインはヴィンとのビーフについて“firestorm”と言い表している。おそらくは本人たちによる理性や周囲による火消しが行われ、2人の話し合いの場も持たれるなど、表面上は落ち着いたようには見える。しかし、その内側にはまだ残り火があるように思えてならない。なぜドウェインは、ヴィンとの間で持たれた話し合いについて「平和的な会議だったというか、明快な会議でした」と言い表したのか?なぜそれが「僕のトレーラーで」行われたとわざわざ強調したのか?

『ワイルド・スピード』は2021年公開の『ジェットブレイク』に続き、2023年以降に米公開予定の2部作で完結を迎える。結局のところ、現時点でドウェインはこの完結作には出演しないと自らハッキリ宣言しており、これは問題が完全に解決していない証左であるとも言える。実際には、ドムとホブスの再タッグをアツく演出するための、メディアを使った不仲演出だった……、なんてことが後から判明すれば良いのだが。

ドウェイン・ジョンソンとヴィン・ディーゼルの確執について明らかな事実があるとすれば、たったひとつ。どんなにワイルドなクルマであれ、運転席はひとつしかないということだ。

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Source:Vanity Fair

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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