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『ワイルド・スピード』ドウェイン・ジョンソン、スピンオフ映画は「当初からの目標だった」 ― プロデューサーが明かす

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)や『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)、そして『スカイスクレイパー』(2018年9月21日公開)。今をときめく肉体派スター、ドウェイン・ジョンソンにとって『ワイルド・スピード』シリーズは自身の代表作だ。

ドウェインが捜査官ルーク・ホブス役で『ワイルド・スピード』に初登場したのは、シリーズ第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)。ドウェイン自身の人気もあいまって、作品を追うごとにその存在感は増していった。
そして2019年、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウとのスピンオフ映画『ホブス&ショウ(邦題未定、原題:Hobbs and Shaw)』が製作される。ドウェインのブレーンとして活動するプロデューサー、ハイラン・ガーシア氏によると、この作品は「最初からの目標だった」そうだ。

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ロック様のブレーン、『ホブス&ショウ』への自信語る

Colliderのインタビューにて、ハイラン氏は『ワイルド・スピード』にドウェインを送り込んだ時点からの“企み”を明かしている。

『ワイルド・スピード MEGA MAX』でホブスというキャラクターを作った時から、この(スピンオフ映画という)目標はありました。このキャラクターをうまく扱い、観客のみなさんがホブスに反応してくれればと。(観客の反応は)すごくうれしいですし、キャラクターのスピンオフ映画を作れると思いましたね。いくつか映画を作って、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)の後に良いタイミングだと感じたんです。ドウェインとジェイソンの化学反応をすごく喜んでもらえて。」

ハイラン氏の目論み通り、『ホブス&ショウ』はスムーズに動き始めた。スピンオフ映画の製作や『ワイルド・スピード』ファミリーをめぐっては必ずしも良い話題ばかりではないが、ひとまずメインシリーズは第9作を、そしてドウェイン率いるチームは『ホブス&ショウ』を製作しているわけで、今後の展開が充実をみせていることは事実だろう。

『ホブス&ショウ』でメガホンを取るのは、『アトミック・ブロンド』(2017)や『デッドプール2』(2018)のデヴィッド・リーチ監督。ショウ役のジェイソン・ステイサムが実力を絶賛していたのと同じく、ハイラン氏もその手腕には大きな手応えを感じているようだ。優れたアクション演出はもちろん、物語を描き出す技術の高さをハイラン氏は力説する。

「ストーリーテラーとしての洞察力、キャラクターを掘り下げてストーリーを織り上げていく能力、そしてできあがる物語が本当に素晴らしいんです。彼がホブスやショウの物語を作り込み、それぞれのキャラクターに見事な要素をたくさん取り入れていくのを見ているだけで本当に楽しい。元々、コメディの勘もある方ですしね。」

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以前、ステイサムは『ホブス&ショウ』について「現実的で、リアルで、ガチでハードコアな作品になる」語っていた。「『ワイルド・スピード』らしからぬことをやろうとしている」というステイサムの言葉を、ハイラン氏もそのままなぞっていくかのようだ。

「(『ホブス&ショウ』では)『ワイルド・スピード』で慣れ親しんだものとはちょっと違う要素を見ていただくことになります。[中略]世界観がつながっていることを感じてもらいつつ、独立した、独自の道を行く映画だと思ってもらえるのではないかと。ドウェインとジェイソンの化学反応や、いま計画していることには夢中になってもらえると思います。『ワイルド・スピード』の愛される要素、たとえばアクションシーンや激しい部分だけでなく、コメディやジョークもあるわけですから。」

2018年8月時点で、『ホブス&ショウ』は準備作業の最中だという。ドウェインのチームが実写映画『ジャングルクルーズ(邦題未定、原題:Jungle Cruise)』の撮影を終えたのち、すぐにロンドンにて撮影に入る予定のようだ。

なおドウェインは本作のほか、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の続編映画、『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドットと共演する映画『Red Notice(原題)』、そして『ゴーストハンターズ』(1986)の続編映画を控えている。名匠ロバート・ゼメキス監督、カメハメハ大王を演じる映画『The King(原題)』も2020年に撮影されるとあって、そのスケジュールは過密を極めているようだ…!

映画『ホブス&ショウ(邦題未定、原題:Hobbs and Shaw)』は2019年7月26日米国公開予定。

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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