『フリー・ガイ』『ナイル殺人事件』米無期延期、ディズニーが12月公開予定を取り止め
米ディズニーは、映画『フリー・ガイ』と『ナイル殺人事件』の2020年12月の公開を取りやめることを発表した。新たな公開予定は明らかになっておらず、現時点では事実上の無期延期状態となる。米Deadlineが報じた。
新型コロナウイルスの影響を受け、『フリー・ガイ』『ナイル殺人事件』ともに、これまでも公開延期を経ていた作品だ。
『フリー・ガイ』は当初2020年7月3日の公開を予定していたが、12月11日になっていた。この度の発表で公開予定の行方は分からなくなった。日本公開日はいちど2021年1月22日と発表されたが、その後1月8日に繰り上げになってる。ライアン・レイノルズが主演で、自分がゲームの背景キャラだと気付いてしまった男を描くSFアクション・コメディだ。
『ナイル殺人事件』はもともと2020年10月23日に日米同時公開予定だったが、日米共に12月18日へと延期になっていた。『オリエント急行殺人事件』(2017)の続編にあたる、アガサ・クリスティー原作のミステリ映画で、ケネス・ブラナーが主演・監督を務める。
直前の公開延期とあって各所への影響は大きいと見られる。日本国内における延期もほぼ免れないと考えられるが、詳報はウォルト・ディズニー・ジャパンからの発表が待たれる。
業界最大手の一社であるディズニーが『フリー・ガイ』と『ナイル殺人事件』を12月予定から撤退させたことにより、同月に残った大型作品はワーナー・ブラザースの『ワンダーウーマン 1984』(米12月25日)とスクリーン・ジェムズ『モンスターハンター』(米12月30日)。いずれも現時点までに延期などの意向は伝えられていない。
世界の映画館の状況としては、最大市場である米ニューヨークとロサンゼルスが依然として再開に至っていない。欧州各国では再ロックダウンも生じており、海外の映画館興行は今後暫く本調子に戻ることができない状況だ。米ディズニーはディズニー&ピクサーのアニメ映画『ソウルフル・ワールド』の劇場公開を断念し、配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」公開に切り替えるなど、極めて難しい決断を続けている。
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Source:Deadline