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X-MENスピンオフ『ガンビット』大作映画として構想されていた ― もうすぐ撮影、現在の状況は

チャニング・テイタム
Photo by Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/6851535588/ )

20世紀フォックス社が主導する映画『X-MEN』シリーズのスピンオフ作品、『ガンビット(原題:Gambit)』が製作当初は思わぬ大作として構想されていたことがわかった。米Times-Picayune誌が報じている。

2015年、チャニング・テイタム主演で製作が発表された『ガンビット』は、監督を務める予定だったルパート・ワイアットとダグ・リーマンが相次いで降板、プロジェクトの遅れが深刻化していた。2017年夏に準備が本格的に進行していることが明かされてからは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのゴア・ヴァービンスキーが監督に就任し、2019年2月の米国公開が決定するなど、プロジェクトは再び順調な足取りをみせていたのである。

『ウルヴァリン』級、破格の高予算スタート

Times-Picayune誌によれば、2015年、チャニングが『ガンビット』の主演・製作を兼任することが発表された当時、本作の製作費は約1億5,500万ドルの予定だったという。同じ『X-MEN』シリーズでは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)の1億5,000ドル以上、『X-MEN:アポカリプス』(2016)の1億7,800万ドル以下に位置するわけで、いかに20世紀フォックスが『ガンビット』に期待をかけていたか、いかに勝算を見込んでいたかがうかがえるというものだ。

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ただし、現在進行している『ガンビット』に当時と同じ1億5,500万ドルという製作費が与えられているかどうかはわからない。ただでさえ2年以上が経過しているうえ、チャニングは本作がデッドプール』(2016)、『LOGAN/ローガン』(2017)の影響下にあることを明らかにしているのだ。仮に『ガンビット』が20世紀フォックス社の“R指定マーベル映画”に加わるのだとしたら、興行収入を考慮して製作費が削られることは避けられないだろう。実際に『デッドプール』の製作費は5,800万ドル、『LOGAN/ローガン』は9,700万ドルと、上述の2作品に比べればその差は一目瞭然である。

20世紀フォックスが『ガンビット』を大作映画として構想していたこと、その後、おそらく作品の方針が変更されたことはわかるものの、肝心の作品内容や総製作費の具体的な数字は明かされないままだ。果たして当初の企画の何が活かされ、何が消えたのか……。今後の情報にも引き続き注目していこう。

なおTimes-Picayune誌によると、撮影は2018年2月14日より始まる見込みで、撮影期間は約70日(推定)。以前の情報に比べると、製作スケジュールがやや絞り込まれてきたようである。

映画『ガンビット(原題:Gambit)』は2019年2月14日に米国公開予定

Sources: http://www.nola.com/movies/index.ssf/2017/12/channing_tatums_gambit_headed.html
https://www.cbr.com/gambit-movie-budget/
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/6851535588/ )

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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