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「ゲーム・オブ・スローンズ」エンディングを巡る「有害な」批判、原作者が反論「気に入らなければ観なきゃいい」

ゲーム・オブ・スローンズ 最終章
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2010年代に一斉を風靡した大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2019-)は、ファンの期待を覆すような展開が時に批判を招いたこともあった。特に大きかった批判といえば、シリーズの完結を巡るもの。当時から3年が経過した今までに、この批判についてキャストがインタビューで言及することも多々あった。

放送直後は作り直しを求める署名活動まで巻き起こったエンディングの批判について、「理解ができません」と英Independentに語気をやや強めて話すのが、原作者のジョージ・R・R・マーティン。製作総指揮としても携わっていたマーティンといえば、8シーズンで終わったドラマに10シーズンでの完結を求めていたことでも知られ、想定とは異なる物語の閉幕にも「別の展開をいってしまった」と悔しい思いを吐露してきたこともあった。

しかし、そんなマーティンをしても、エンディングに対する批判に寄り添うことは難しいらしい。「理解できません」と繰り返すマーティンは、「有害な(toxic)」という表現を用いて、時に度を越した批判活動を行う一部のファンに苦言を呈している。

「作品もキャラクターも好きで、何がダメなのでしょう。良作か駄作か、またはその中間か。このどれかしかないでしょう。良いエピソードもあれば、悪いのもある。なんで、あんなにも狂乱的になってしまうのでしょう。前は愛していたものをこんなに嫌いになってしまうというのが理解できません。

人気作品によくある「有毒なファンダム」問題については、『スター・ウォーズ』続3部作を手がけたJ・J・エイブラムスも言及していたこと。エイブラムスは、「『スター・ウォーズ』への反応には、攻撃やネガティブなものが増えました」としながら、「愛するもののすべてを気に入らなくてもいい」と一つの受け止め方を提示していた。一方、マーティンは「もし気に入らないのであれば、観なきゃいいんです」と一蹴。「どうやったらこんなに有害(な批判)になりうるのか」と繰り返した。

ちなみに、直近で「ゲーム・オブ・スローンズ」エンディングの批判について言及していたのは、ティリオン・ラニスター役のピーター・ディンクレイジ。2021年12月、ディンクレイジは、ハッピーエンドを求めるファンの気持ちも汲みながら、こうも話していた。「エンディングが近づいていた当時、街中で聞こえてきたのは“誰が玉座に座るのか”ということだけでした。なぜそういう捉え方になってしまうのか、僕には分からなかった。だって、作品にはそれ以上の意味があったんですから」。

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Source: Independent

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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