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映画『グリーン・ランタン』監督が「やるべきじゃなかった」と後悔語る ─ 「責任の一端は私にある」

グリーン・ランタン
© 2011 Warner Bros. Entertainment Inc.

2011年のDC映画『グリーン・ランタン』といえば、今なお様々なことで話題にあげられる作品だ。DCコミックスの大人気キャラクターを、今では『デッドプール』シリーズや『フリー・ガイ』で大活躍するライアン・レイノルズ主演で初めて実写化した映画だが、その評判は決して芳しく無く、現在ではレイノルズ自ら度々ネタにするような作品に。『デッドプール2』(2018)にも皮肉なイースターエッグが登場し、さらにレイノルズがSNSで自ら「レイノルズ・カット」と名付けた27秒のファストな映像をアップするなど、愛すべき不遇作となっている。

そんな作品への“反省”を、監督のマーティン・キャンベルがついに口にした。米ScreenRantでキャンベル監督は、いわゆる「スナイダー・カット」のように、監督が本来意図したバージョンがこの作品にもあるかと尋ねられ、「映画の冒頭で、11歳の少年時代のシークエンスがあった」と、当初予定されていた構成を話している。

「彼の父親がいかにして航空機事故で亡くなったのかが描かれたもので、とても良い出来だったと思います。でも当時の製作陣は、ハルが飛行中に父の死をフラッシュバックするという流れに変えたがったんです。これは、私は気に入っていませんでした。」

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どうやらスタジオ側の以降で、作品の一部が変更させられてしまった経緯があるらしい。監督は、「映画はうまくいかなかった。そこがポイントです。私もその責任の一端を担っています」と無念を語りながら、「そもそも、やるべきじゃなかった」とまで後悔の言葉を口にしているのだ。

「たとえばボンド映画なら良いんです」と続ける監督だが、1995年には『007 ゴールデンアイ』を、2006年には『007 カジノ・ロワイヤル』を手掛けており、いずれも高評価を得ている。「私はボンドが大好きですし、監督に就任する以前から、ボンド映画は全作観ていましたから。でもスーパーヒーロー映画は、私の好みではなかったんです。だから、やるべきじゃなかった。ただ、失敗の責任を取るのは監督の役目です。成功には多くの父がいるが、失敗の父はひとり。それが私ってことです」。

フィルムメーカー自ら「やるべきじゃなかった」と反省されてしまっているグリーン・ランタンだが、再び緑色の輝きを取り戻そうとしている。米HBO Maxで実写ドラマ化が準備されており、主要キャストの一部も判明している状態だ。ほか、『グリーン・ランタン・コァ』映画化企画も存在しており、こちらもアップデートが待たれているところ。いずれも、今度は『グリーン・ランタン』に思い入れのある製作陣で、また新しい刺激的な作品に期待したい。

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Source:ScreenRant

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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