【どういうことなの】ヒラリー・クリントン、『ワイルド・スピード』ヴィン・ディーゼルとロック様の確執を語る

2016年大統領選でドナルド・トランプと争った、第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンの妻ヒラリー・クリントンが、映画『ワイルド・スピード』シリーズにおけるヴィン・ディーゼルと“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンの確執について語った。
ドウェインとヴィンの確執が明らかになったのは、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)の撮影中のこと。ドウェインがSNSで「こんなに腹の立つシリーズはない」と記し、ヴィンを「自立した男性としての、プロとしての自覚がない」と激しく批判したのである。同作で二人は一緒に撮影を行っておらず、のちにヴィンは事態の沈静化を図るも、ドウェインは確執を認め、ヴィンへの敵意すら示唆していた。
このたびヒラリーは、米国のテレビ番組「The Late Show With Stephen Colbert」に登場。番組スタッフとの間で一問一答を繰り広げるコーナーで、「ザ・ロック派? ヴィン・ディーゼル派?」との質問に応じている。
この質問に対して、ヒラリーは『ワイルド・スピード』やヴィンとドウェインの二人について力説している。
「つまり、『ワイルド・スピード』シリーズは、二人がエネルギッシュなアクションの達人であることを証明しましたよね。ザ・ロックは最近の作品に欠かせませんし、ヴィン・ディーゼルはまさに(シリーズの)核で、トレット・ファミリーの中心。結局は、二人が過去を、自分たちを引き裂いたものを見つめて、一緒に仕事ができる時にこそ、全員がさらに良い状態になるんですよ。」
そしてヒラリーは、自身が大統領選のキャッチフレーズとしていた言葉を引用して、「“ともに強く(stronger together)”、と言いたいですね」と締めくくっている。
しかしながら、ヒラリーの言葉は当事者たちにはしばらく届きそうにない。ヴィンとドウェインの確執は、同じく『ワイルド・スピード』シリーズの出演者であるタイリース・ギブソンを巻き込む形で広がり、ドウェインはテレビ番組を通じて「確執は一方的なものだ」と主張。ただし現状が公のものとなったきっかけがドウェインのSNSだったことは間違いなく、この時点で双方に見解の相違があることは明らかだ。
こうした“ファミリーの分裂”は、いまや『ワイルド・スピード』シリーズそのものの展開にも大きく関わっている。ドウェインはシリーズの名物脚本家であるクリス・モーガンとともにスピンオフ映画『ホブス&ショウ(原題:Hobbs and Shaw)』を製作しており、ヴィンが主演を務める『ワイルド・スピード9(仮題)』には新たな脚本家が起用されることが判明済み。なお、ヴィンは女性キャラクターのスピンオフ企画などが存在することも明かしている。
ところで実際のところ、ヒラリーが『ワイルド・スピード』にどこまで詳しいのかは定かでない。ちなみに一問一答によれば、ヒラリーが一番好きな政治映画は『影なき狙撃者』(1962)だということである。
映画『ワイルド・スピード9(仮題)』は2020年4月10日に米国公開予定。ドウェイン・ジョンソン&ジェイソン・ステイサム主演のスピンオフ作品『ホブス&ショウ(原題:Hobbs and Shaw)』は2019年7月26日に米国公開予定だ。
Source: The Late Show with Stephen Colbert
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore