『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』徹底解説 ─ あらすじ、小ネタからキャスト情報まで完全ガイド


1961年生まれ、メキシコ出身。学生時代に哲学と映画を学び、テレビ業界でキャリアをスタートさせる。1991年に『最も危険な愛し方』で映画監督デビュー。『リトル・プリンセス』(1995)『大いなる遺産』(1998)を経て、『天国の口、終りの楽園。』(2001)が高く評価され、ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞を受賞、アカデミー賞脚本賞候補となる。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』への起用は、前2作を手がけたクリス・コロンバスが離脱したのち、原作者J・K・ローリングが『天国の口、終りの楽園。』を気に入っていたことから実現したもの。前作からのトーンチェンジ、大胆な脚色など野心的なアプローチはファンの間で賛否両論となったが、批評家からは好評を博した。
その後、『トゥモロー・ワールド』(2006)では現在もなおトレンドのひとつである“擬似ワンカット撮影”にいち早く挑み、同作から7年を経た『ゼロ・グラビティ』(2013)はヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品として上映された。同作は極めて高い評価を受け、キュアロンはアカデミー賞・英国アカデミー賞・ゴールデングローブ賞で監督賞を受賞。Netflix映画『ROMA/ローマ』(2018)はヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を射止め、アカデミー賞最多10部門にノミネートされ、外国語映画賞・監督賞・撮影賞を受賞。ストリーミング配信を前提とするNetflix作品とアカデミー賞の関係性は現代の映画界における重要なトピックのひとつだが、ここでもキュアロンは歴史の先がけとなった。そのほかプロデューサーとして、盟友ギレルモ・デル・トロ監督『パンズ・ラビリンス』(2006)、アン・ハサウェイ主演『魔女がいっぱい』(2020年12月4日公開)を手がける。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』商品情報
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は、公開後さまざまなバージョンのDVD・ブルーレイがリリースされてきた。2020年10月現在、単独リリースで最も上位の規格は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3枚組)」で、未公開シーン集やメイキング、監督インタビューなど充実の特典映像を収録している。ブルーレイ・DVD単独のコレクターズ・エディションや廉価版もそれぞれリリースされている。
そのほか『ハリー・ポッター』シリーズの全8作品を収録した「ハリー・ポッター 8-Film ブルーレイセット (8枚組)」「ハリー・ポッター 8フィルムコレクション<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(16枚組)」もそれぞれリリースされている。この機会にすべて手に入れたいという方はぜひこちらを。
▼『ハリー・ポッター』の記事
Source:『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』小ネタ解説[1]BBC,[2]Huffpost,[3]The New Times,[4]What Culture,[5]IMDb,[6]IMDb