【ネタバレ解説】「アイアンハート」最終話、ついに降臨した「あの人」がおよぼす影響

この記事には、「アイアンハート」第6話『過去は過去』のネタバレが含まれています。

「アイアンハート」最終話、ついにメフィスト降臨
マーベル・ドラマ「アイアンハート」最終話『過去は過去』では、長年ファンが実写登場に期待を寄せいていた超有力ヴィランが姿を見せた。メフィストだ。演じたのは、『ボラット』シリーズなどコメディ演技を得意とするサシャ・バロン・コーエン。色気と怪しさを蓄えた実写メフィストを演じた。

劇中でメフィストは、フッド/パーカー・ロビンスと取引を交わし、黒魔術のフードを与え、闇の世界へ誘った。パーカーはこのフードの力で様々な犯罪を働いてきたが、代償としてその身体がむしばまれ、さらに虚無感に苛まれるようになった。リリ・ウィリアムズは家族や仲間たちとガレージでアーマーを新規開発し、パーカーと再戦の末に危険なフードを彼から引き離すことに成功する。

しかし、立ち去ろうとするリリの元にメフィストが出現。パーカーの時と同じように望みを叶えると唆した。その後、リリの前に現れたのは、AIによるホログラムではなく、実体をともなった亡き親友ナタリー。蘇ったナタリーを抱きしめるリリの首には、パーカーを苦しめたのと同じ黒い血管が走っていた……。
メフィストは赤い悪魔のような姿をしたヴィランで、圧倒的な身体能力のほか、魔術による現実改変、変身、魂の吸収などを操るヴィラン。不死の存在であり、ほぼ無敵のパワーと無限の黒魔術を有する。
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— Marvel Entertainment (@Marvel) November 1, 2022
かねてよりマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)参戦が待望されており、これまで「ワンダヴィジョン」「ロキ」「アガサ・オール・アロング」などでついにメフィストが登場するのではないかとの考察がさかんに語られていたが、いずれも空振り。「アイアンハート」で満を持しての登場となった。
MCUでは現在、ロバート・ダウニー・Jr.によるドクター・ドゥームが新ラスボスになるとされるが、今後はメフィストの存在にも要注意だ。「アイアンハート」劇中では、賑やかなピザ店内の客の動きを自在に止めたり、『ドクター・ストレンジ』(2016)でストレンジが倒すことを諦めたドルマムゥを「あんな醜いマヌケと一緒にするな」と吐き捨てた。原作コミックでの設定を考えれば、サノスやドゥームと同等のスーパーヴィランになり得る。
現時点で「アイアンハート」シーズン2の予定は明らかにされていないが、メフィストはリリ・ウィリアムズ単体で対処できる相手ではないだろう。未発表の『ドクター・ストレンジ』第3作で、ソーサラー・スプリームのドクター・ストレンジやウォンたちが知恵と勇気を振り絞って立ち向かうべき相手だ。アガサ・ハークネスの協力も求めたい。
あるいはソニー・ピクチャーズの『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に繋がる可能性も。同名の原作コミックでは、自身の正体が世間にバレてしまったことで殺害されたメイおばさんの死を取り消すため、ピーターがメフィストと契約して人々から自身の記憶を消し去った世界が描かれる。この伏線は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で準備済みだし、死を取り消す展開は「アイアンハート」ナタリーで可能であることが証明された。

本作ではサシャ・バロン・コーエンによる人間の姿での登場となったが、次に現れるときはコミックと同じように赤い悪魔に変貌することだろう。「アイアンハート」劇中では、メフィストが使っていたティースプーンに赤い悪魔としての姿がチラリと映り込む予告がなされている。
本シリーズでヘッドライターを務めたチナカ・ホッジは「メフィストはシェイプシフター」と米Varietyに語り、今後このキャラクターは神出鬼没になると示唆している。「サシャがメフィストをあれこれ演じているところが見たいですね。将来的にはメリル・ストリープが演じているかも。メフィストがどこに潜んでいるかはわかりませんよ。原作コミックでも、彼は文字通り姿を変えられますからね」。
次回、メフィストがどの作品に登場するのかについて、シリーズを手がけたライアン・クーグラーは「全くわからない」としつつ、「またあのキャラクターに会えるのが楽しみ」とコメント。クーグラーは『ブラックパンサー3』を手掛けることとなっており、おそらくリリ・ウィリアムズの物語もそちらに引き継がれることとなりそうだ。彼女は、メフィストとの悪魔の契約も引きずったままワカンダのシュリと再会することになるのだろうか……?

「アイアンハート」はディズニープラスで独占配信中。
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Source:Variety