『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』空中に浮かぶ物体の名前、過去作品やコミックとの関係は?新予告編を徹底分析

あくまで予想にすぎないが、米Comicbook.comは、このとき画面左側に映っている小さな宇宙船から、この場所が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場した惑星ノーウェアではないかと推測している。ノーウェアといえばコレクター(ベニチオ・デル・トロ)がいた場所で、彼は『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)でリアリティ・ストーンを受け取っているのだ。もっともコレクターの屋敷は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で吹っ飛んでしまったわけだが……。ちなみに新ポスターのクレジットから、本作にコレクターが登場することは確定している。
そして本映像の白眉といってよいのが、場所こそ正確につかめないものの、トニー・スターク/アイアンマン、ピーター・パーカー/スパイダーマン、ピーター・クイル/スター・ロード、ドラックスの4名が顔を揃える場面だ。「みんなの計画について話そう。いい計画だと思うよ、マジでダメだってこと以外は。だからこっちの計画をやらせてほしい、すごくいいと思うから。」「……すごいな。」
もちろん、ここでスパイダーマンが着用しているスーツが『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)のラストに登場した、トニーによる新スーツであることも見逃せない。
再び場面が変わってワカンダでは、空から地上に突き刺さった複数の巨大な物体(前回の予告編を参照)を目指して、スティーブとティ・チャラ、ナターシャ、バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー改めホワイトウルフ(セバスチャン・スタン)、そしてドーラ・ミラージュの面々ほかが向かっていく。そして、誰が乗っているのか不明であるハルクバスターの背後を、ファルコンとウォーマシンが飛んでいくのだ。
「終わりの時は近い」、サノスの言葉が聞こえる。またどこか別の場所では、ロケット&グルートが見つめる中、ソー(クリス・ヘムズワース)は巨大な雷を操るのだった。
サノスの脅威、そしてサノスの子供たち&ロキ
ニューヨークに現れていたQシップが、異形の宇宙船が複数見える謎の場所を襲撃する。この場所がどこかはわからないが、これはアイアンマン、スパイダーマン、スター・ロード、ドラックスが揃っていたのと同じ場所だろうか。つづいて大きな謎を呼ぶのは、アーマーに身を包んだサノスが、緑色の小さな手をもつ少女を連れて歩いていく場面だ。おそらく少女の正体は、“サノスの娘”ガモーラだと思われるが……。
「私の計画が終わっても、人類の半分はまだ存在する」。サノスがソーの頭部をつかみ、ソーが絶叫する場面は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のポストクレジットシーン直後に起こった出来事とみていいだろう。なぜなら、同作に登場した宇宙船の名前は「サンクチュアリII」、そこにサノスが乗っていることはほぼ確定しているのだ。
また前回の予告編には、ロキ(トム・ヒドルストン)が四次元キューブ(スペース・ストーン)を何者かに差し出す場面が収められていた。今回の映像では、やはりロキが寝返ったこと、そして「サノスの子供たち」こと4人の部下と一緒に行動しているらしいことが判明している。プロキシマ・ミッドナイト、エボニー・モウ、コーヴァス・グレイヴ、そしてブラック・ドワーフ。こうしてサノスの手に渡ったスペース・ストーンは、木っ端微塵に破壊されてしまう。ただしロキのことである、結局のところ誰を裏切っているのかはまだわからない。
ワカンダでの戦闘が始まる。バッキーが銃を構え、スティーブが新たな盾を手にし、ティ・チャラがブラックパンサーのスーツに身を包むのだ。爆発が起こる中、大群が突っ込んでいく。しかしその様子を見るに、どうやら敵はごく少数ではなかろうか。
一方、謎の惑星でもヒーローのチームは結成される。ストレンジが魔術を操り、スター・ロードが駆け抜けていくのだ。そんな中、ワンダは驚愕の表情を見せ、ストレンジの顔面にはエボニー・モウによって針のような物体が向けられる(エボニー・モウがストレンジを襲撃する展開は、コミック『インフィニティ』(ヴィレッジブックス刊)と同じ)。
そしてワカンダではサノスの尖兵・アウトライダーズの集団によってハルクバスターが襲撃され、謎の惑星ではアイアンマンのスーツがついに破壊されてしまうのだった。
「完璧なバランス、すべてはそうあるべきだ。君たちの存在が記憶されることを願うよ」。パワー・ストーンとスペース・ストーンを装着したサノスの巨大な拳を必死に受け止めるのは、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカである。