幻の『アベンジャーズ/カーン・ダイナスティ』初期脚本、ヤング・アベンジャーズが征服者カーンと戦う展開あった

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新たな集大成『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』には、サノスに続く巨悪としてロバート・ダウニー・Jr.演じるドクター・ドゥームがいよいよ登場する。しかし、ここに至るには長い道のりがあった。
なにしろ本作は、当初のタイトルは『アベンジャーズ/カーン・ダイナスティ(Avenrers: Kang Dynasty)』。ヴィランはドクター・ドゥームではなく、『アントワン&ワスプ:クアントマニア』(2023)と「ロキ」(2021-2023)に登場した征服者カーン(ジョナサン・メジャース)の予定だったのである。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の脚本家であり、『カーン・ダイナスティ』時代から携わってきたマイケル・ウォルドロンは、米Redditにて「『カーン・ダイナスティ』の初期脚本が『ドゥームズデイ』に活かされたところは?」との質問を受け、初期段階の構想を明かしている。
当時、『カーン・ダイナスティ』の脚本に関わっていたのはウォルドロンと『アントワン&ワスプ:クアントマニア』を執筆したジェフ・ラブネス。2人は「ある日の午後を費やし、ヤング・アベンジャーズがカーンの“あるバージョン”を倒す話を提案しました。とても興奮した」と明かしている。
「彼らはそのカーンが、“辛抱して”と書いてある小さなカードを持っていることに気づくんです。まだカーンになったばかりだからと。それで彼ら(ヤング・アベンジャーズ)はガッカリする。彼は『カーン・ダイナスティ』の最後にリザード・カーンになるんだったと思う……どうだったかな。とにかく楽しかったですよ。」
少なくとも『カーン・ダイナスティ』には、ヤング・アベンジャーズがカーンに挑むストーリーラインが存在したようだ。これは『マーベルズ』(2023)のポストクレジットシーンなどを踏まえたものと思われるほか、リザード・カーンも『アントワン&ワスプ:クアントマニア』のポストクレジットシーンであるカーン評議会に登場していた。すでに下地は整っていたとみられるが、その後の方針転換でどこまで内容が変化したかはわからない。
なにしろマーベル・スタジオは、当時とは異なり映画とテレビシリーズをなるべく独立させる方針。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』にはアベンジャーズとサンダーボルツ(現ニュー・アベンジャーズ)、ファンタスティック・フォーやX-MEN(20世紀フォックス版)が登場するが、ヤング・アベンジャーズになる構想だったと思しきミズ・マーベル役のイマン・ヴェラーニ、ケイト・ビショップ役のヘイリー・スタインフェルドの出演は伝えられていないのである。
征服者カーン役のジョナサン・メジャースが私生活の問題で解雇されたあと、『カーン・ダイナスティ』の計画は撤回され、新たに『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』の2部作構想と、ダウニー・Jr.のドクター・ドゥーム役就任が発表された。現在もウォルドロンは脚本家としてクレジットされており、本編に大きく貢献しているとみられる。
映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日公開予定。
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Source: Reddit



























