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征服者カーンは「応援されるか批判されるか、振れ幅のある悪役に」 ─ ジョナサン・メジャース「人間らしく演じたい」と意欲

アントマン&ワスプ:クアントマニア
(c)Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、2025年公開の『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』に繋がる物語の序章だ。ヴィランとして初登場する征服者カーンは、MCUの「インフィニティ・サーガ」におけるサノスに並ぶ巨悪となる見込み。監督のペイトン・リードも「MCUに大きな影響をもたらす」存在だと予告していた。

演じるジョナサン・メジャースは、『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』(2021)などで評価され、『クリード3(原題)』でも新たな対戦相手役に起用されたハリウッド屈指の注目株。Nerdbunkerのインタビューでは、「カーンを含め、僕はどんな役柄もなるべく普遍的に、人間らしく演じたい」との考えを述べている。一方のリード監督は、カーンの人物像についてジョナサンと話し合ったことを明かした。

「(カーンは)時間さえも支配できる可能性を秘めた、ありとあらゆる出来事や変異体(バリアント)を経験してきたかもしれないキャラクター。そういう人間はどんなふうに振る舞い、どんなことを考え、どんな見た目をしているのでしょうか?」

ジョナサンは「ロキ」シーズン1の最終話で“在り続ける者”として初登場したが、カーンは“在り続ける者”の変異体。「演技の上でも、カーン役だけでなく、ほかの作品やほかの世界でも仕事ができるのは楽しいこと。一番幸運な役者かもしれません」と喜んだ。“巨悪”のカーンを演じることについても「観客に応援してもらえるか、それともブーイングを受けるのか。そういう振れ幅のある悪役はうれしいですね」と語っている。

これまで『アントマン』シリーズはMCUの“息抜き”的なポジションを担ってきたが、今回はカーンの登場もあって、いよいよ大きなストーリーの中核を担う重要作に。リード監督は「アントマンとワスプを、マーベル・ユニバース最強のヴィランと対決させたかった。普通の男、スコット・ラングが最強の存在と戦うことになります」と力を込めた。

ちなみにジョナサンは、かつてサノス役を演じたジョシュ・ブローリンについて「(サノスを)できるかぎり立体的に演じ、役柄をきちんと信じていた。だから倫理的に曖昧なところのある悪役になったのだと思います」と絶賛。「言葉の上では“ヴィラン”ですが、アンチヒーロー的になればなるほど深みが増していく」と述べ、カーン役への意気込みをにじませた。

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Source: Nerdbunker

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。