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『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は前人未到の映像表現に! 「今後10年間を決めるビジュアル」と宣言

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
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『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)は、まるで手描きのような3DCGでコミックの画風を再現し、革新的なビジュアルで観る者を驚愕させた野心作。脚本・演出の完成度もあいまって、アカデミー賞の長編アニメ映画賞にも輝いた、コミック映画&スパイダーマン映画の歴史的一本だ。

2023年公開『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、もちろんそれ以上のクオリティが要求される、極めてハードルの高い続編映画だ。しかしアニメーターのエル・サントス氏は、本作の“前人未到のビジュアル”を早くも予告。米The Directの取材にて「誰もまだ心の準備ができていない」と力を込めた。

「(『アクロス・ザ・スパイダーバース』には)前作と同じこと、そしてまったく違うことを期待されていますよね。しかし、大げさに言うわけではなくビックリしてもらえるはず。少なくともビジュアルに関しては、期待値が高すぎるということはありません。大興奮してもらえると思います。特にアニメーション業界の人たちには、“どうやって作ったんだ? スゴすぎる”と思ってもらえる作品になります。」

そもそも前作『スパイダーマン:スパイダーバース』は、ハリウッドのアニメーション映画に大きな影響を与え、近年のトレンドを形づくった側面があった。サントス氏は続編についても「前回と同じような影響を与えてほしい。どのように観てもらえるのかが本当に楽しみ」と力説する。「とても感動的なストーリーに、(アニメーションの)今後10年間を決定するビジュアルが融合しています。最高の出来映えです」

『アクロス・ザ・スパイダーバース』では、劇中で描かれる6つのユニバースがそれぞれ異なるアニメーションのスタイルで描かれる。サントス氏も「どの世界にも独自のスタイルがあるので、少しずつ変化を加えていきました。時にはフレームレートだったり、時にはよりカートゥーン風だったり。同時に、決まったルックと雰囲気を残す必要もあったんです」とアプローチを語っている。ビジュアルの開発では、アニメーター・チームがひたすら“自分のやりたいこと”を試行錯誤したとのこと。そうした創作のプロセスも「すごくユニークなものだった」と振り返られている。

もっとも、サントス氏は自分の手がけたアニメーションについては「大きなネタバレが多いのでまだ言えない」とのこと。「新しいキャラクターの開発もできたし、自分で描けたキャラクターもいたし、とても楽しい時間でした」と述べ、今は観客の反応や、いずれファンにコスプレを楽しんでもらえることを楽しみにしていると明かしている。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は2023年、『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』も2024年公開。

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Source: The Direct

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。