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DC『バットガール 』中止でマイケル・キートン版バットマン復活計画が消滅か ─ DC版ニック・フューリーになるはずだったとの情報

バットマン(1989)
© Warner Bros. Entertainment, Inc.

DCの新映画『バットガール(原題:Batgirl)』が、撮影を完了させていたにも関わらず、無情にもお蔵入りとなることが決定した。この影響で、水面下で準備されていたマイケル・キートン版バットマン復活の計画に大きな狂いが生じた恐れがある。

『バットガール』はゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘、バーバラ・ゴードン/バットガールを描く単独作品。配信サービス米HBO Max向けに企画されたものだが、後に米ワーナー・メディアの事業統合によって設立された新ワーナー・ブラザース・ディスカバリー幹部は、配信作品向けの資金投入に懐疑的な姿勢。コロナ禍による撮影中断などで製作費が9,000万ドルにまで膨らんだ『バットガール 』は“損切り”の憂き目にあった。

実はこの作品、『ジャスティス・リーグ』(2017)でJ・K・シモンズが演じたジェームズ・ゴードンが再登場するとされたことから、舞台は現行DC映画シリーズと同一になると見られたものの、1989年と1992年のティム・バートン版『バットマン』シリーズでバットマン/ブルース・ウェインを演じたマイケル・キートンも姿を見せることになっていた。米The Hollywood Reporterによればキートン版バットマンは、マーベル映画でいうところのニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)のように「複数の映画に登場し、指導する老練者」になるはずだったという。『バットガール 』では、派手なアクションシーンの中心に立つ役割を務めていたとされる。

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さらにキートン版バットマンは、『アクアマン』の続編『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題:Aquaman and the Lost Kingdom)』にも登場する予定で、既にその撮影も済ませていたと伝えられている。しかしテスト試写では、キートン版バットマンがこのユニバースで何をしていたのかが不明瞭だと困惑する反応が示されたという。

これが、先日の『アクアマン』続編の撮影現場にベン・アフレックがいた、というニュースに繋がってくる。つまり、キートン版バットマンからアフレック版バットマンに急きょ差し替えられた可能性が指摘されているのだ。

すると不安になるのが、エズラ・ミラー版『ザ・フラッシュ(原題)』の安否だ。ただでさえ主演ミラーのスキャンダルに見舞われ、無事の公開が危ぶまれている本作だが、キートンはこちらにも登場することとなっていた。『バットガール』が消え、『アクアマン』続編の出番も差し替えられたとなると、キートン版バットマンを「DC版ニック・フューリー」とする計画は、現時点でほぼ潰えた。『ザ・フラッシュ』で1作限りのゲスト再演扱いとなるか、それとも完全なる幻と消えるかはわからない。なお、『ザ・フラッシュ』でプロデューサーを務めるバーバラ・ムスキエティは今回の事態を受け、SNSで「『フラッシュ』は大丈夫です」と報告している

さらに米ワーナーは、2022年12月21日US公開予定の『シャザム!~神々の怒り~』、および2023年3月17日US公開予定『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』の公開スケジュール変更も検討しているという。その場合、現地時間8月4日に開かれる同社株主総会にて告知されると見られる。

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Source:The Hollywood Reporter,Comicbook.com

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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