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バットマン役マイケル・キートン「今までマーベルやDC映画を全編通して観たことがない」と告白

マイケル・キートン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9355458050/

ティム・バートン監督による『バットマン』(1989)『バットマン リターンズ』(1992)でバットマン/ブルース・ウェイン役を演じたマイケル・キートンは、マーベル映画『スパイダーマン ホームカミング』(2017)『モービウス』(2022)などにも出演し、アメコミ映画に非常に縁が深い俳優だ。にもかかわらずキートンは、これまでにマーベルやDC映画を全編通してきちんと観賞したことがないのだという。

DC映画『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』でバットマン役を再演することが決定済みのキートンが、米The Hollywood Reporterの取材で意外な告白をしている。

「こう言っても信じない人がいるのは分かってるけど、僕は今までにマーベルや他の(コミックス)映画を全編通して観たことがないんです。自分がインテリだから、そういった作品を観ないと言ってるわけじゃありません。信じてほしい!そうじゃないんですよ。ただ、あまり作品を観賞しないんです。何かを視聴し始めて面白いと思ったら3話は観るんだけど、他にもすることがありますからね。」

マーベルやDCだけでなく、単に映画やドラマを積極的に観るタイプではないと明かしたキートン。では、なぜ『ザ・フラッシュ』で、30年も前に演じたバットマン役を再演しようと思ったのだろうか?その気になる疑問にキートンは、米Varietyのインタビューで答えている。

楽しそうだったからです。これだけの年月を経て、(バットマン役への復帰が)どんな感じになるのか好奇心が沸きました。そんなに僕は出演してないし──もちろん少しは貢献してますが、奇妙にも業界人として興味があったんです。このユニバース全体が巨大で、DCは完全に独自の世界を持っていますよね。だから部外者として、“すごい!”と思いながら傍観するのが楽しいんです。」

キートンがバートン監督の『バットマン』シリーズに出演した90年代は、コミックス作品を取り巻く環境が今とは大きく異なっていた。現代では、DCエクステンデッド・ユニバースやマーベル・シネマティック・ユニバースが映画のみならずドラマシリーズとしても展開し、数多くのクロスオーバーやチームアップなどが描かれて壮大なフランチャイズが形成されているからだ。そんな状況を目の当たりにしたキートンが俳優として、30年前とは違う世界に足を踏み入れたいと好奇心をくすぐられても不思議はないだろう。

新しい環境でバットマンを演じることになったキートンは、『ザ・フラッシュ』の脚本を読んだ時にマルチバースに困惑してしまったようで、「(脚本を)3回以上読んでも、“えっ、どういうことなの”って。何度も説明してもらわなきゃいけませんでした」と発言。明らかに、バットマン再演が新しい体験となっているようだ。

なお、キートンがこう発言した後、DC映画には異変が生じている。キートンが出演した『バットガール (原題)』はお蔵入りとなり、『ザ・フラッシュ(原題)』は主演エズラ・ミラーの騒動によって公開が危ぶまれている状況だ。せっかくキートンが再演したバットマン、とにかく無事観られるに祈るしかない。『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』は2023年6月23日に米公開予定。

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Source:The Hollywood Reporter, Variety

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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