「ロキ」に最も影響を与えたマーベル映画は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 ─ ジェームズ・ガン監督も感謝

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ロキ」は、『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズでおなじみ、雷神ソーの弟・ロキを主人公としたドラマシリーズだ。しかし、そのテイストはこれまでロキが登場してきたどの作品とも異なる。デヴィッド・フィンチャー作品や数々の名作SF映画に影響を受けたことがすでに認められているが、同じMCU作品からの影響はどうか。
シリーズの監督を務めるケイト・ヘロンは、「ロキ」に大きな影響を与えたMCU作品として『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)を挙げている。「参照作品として非常に大きかった」という背景には、大きく分けてふたつの理由があったようだ。米Bustleにて語っている。
「ひとつは、(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が)MCUのまったく新しい部分を非常にうまく作り上げていたこと。(『ロキ』の)スタイルは大きく異なりますが、大胆な選択をするという点で多くを学びました。そのことが今までに観たものとはまったく違うものに繋がりうることを知ったのです。それから、きちんと核のある映画であることも大好きです。あの映画は家族を描いていて、それが作品へのアプローチについての勉強になりました。今回の作品は派手で壮大なアドベンチャーですが、そこを除いた時、この物語は何を描いているのか? この物語の核は何なのか? ということです。」
ヘロンが語っているように、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は『アベンジャーズ』(2012)を経たMCUにおいて、『マイティ・ソー』とは違う形で“宇宙”を本格的に描き、ジェームズ・ガンによる温かみのあるストーリーテリングが高く評価された。「ロキ」も『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界で、これまで描かれていなかった世界を舞台とする作品となっている。もっとも、シリーズの“核”はまだ見えていない状況だが……?
ちなみに、ヘロンが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を挙げたことを知ったジェームズ・ガンは、Twitterにて「ありがとう。観るのが楽しみ」とコメント。ヘロンも感謝のGIF画像で反応した。ところで、ガンは『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)のスピンオフドラマ「ピースメーカー(原題:Peacemaker)」の撮影終盤を迎えており、「人生で最も忙しい」とのこと。まだしばらくは「ロキ」を観られない日々が続きそうだ。
— Kate Herron (@iamkateherron) June 11, 2021
ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ロキ」は配信中。
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Sources: Bustle, James Gunn(1, 2)