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マーベルドラマ「ロキ」、いよいよロキの「成長」描く

トム・ヒドルストン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36109110291/ Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ロキ(原題:Loki)」では、ついに“悪戯の神”ロキが成長する…? 出演者のひとり、ググ・バサ=ローが米Entertainment Tonightにて意味深なコメントを発している。

既報によれば、本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降を舞台に、ロキが人類史のあちこちに出没し、歴史的事件に影響を与えていくという物語。もっとも秘密主義で知られるMCU作品である、シリーズの内容や雰囲気について、主要人物を演じるというローは「なんとも言いにくいんです」とはぐらかした。ただし、主人公のロキについては一言だけこう述べている。

(シリーズは)別の場所に向かい、みなさんはキャラクターが違った形で成長するところを見ることになります。トム(・ヒドルストン)とあのキャラクターが主役になるところを楽しみにしておいてください。」

あえて言えば、これまでロキというキャラクターに“成長”という言葉はほとんど無縁だったようにさえ思われる。『マイティ・ソー』シリーズでは家族や出生の問題に対峙するも、兄であるソーとの関係性には長らく答えを出せないまま、悪の道に進んだり、関係性に傷ついたりしてきた。例外は『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)だが、その直後の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)では……。こうした経緯を振り返ってみれば、わざわざ、ローが「違った形」での成長だと言っているのも気にかかる。

以前、製作総指揮・脚本のマイケル・ウォルドロンは「ロキ」のテーマに“アイデンティティとの格闘”があると語っていた。いわく、「自分は何者なのか、どんな人物になりたいのか。(自分の)コントロールをめぐって戦うキャラクターに大きな魅力を感じています」。また、ロキを演じてきたトム・ヒドルストン「あらゆる意味で彼を変化させなければいけない」述べたことがある。これらの発言に“成長”というキーワードを重ねてみれば、そこにはいったい何が浮かび上がってくるだろうか。

「ロキ」の撮影は2020年1月に開始されたのち、新型コロナウイルスの影響により、3月中旬に中断されている。早ければ2020年8月にも再開されると伝えられているが、ローは「今はまだ検討されているところですが、とにかく祈っています。撮影に戻るのがとても楽しみです」とだけ語った。

出演者はトム・ヒドルストンのほか、『ナイト ミュージアム』シリーズのオーウェン・ウィルソン、『美女と野獣』(2017)のググ・バサ=ロー、『イエスタデイ』(2019)のソフィア・ディ・マルティノー、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)のリチャード・E・グラントが参加。製作総指揮・脚本は「リック・アンド・モーティ」(2013-)のマイケル・ウォルドロン、監督はNetflixドラマ「セックス・エデュケーション」(2019-)のケイト・ヘロンが務める。

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Source: Entertainment Tonight

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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