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『マトリックス4』キアヌ・リーブス&キャリー=アン・モス、脚本を大絶賛「出演する唯一の理由」「最高の芸術性と完成度」

マトリックス リローデッド
© Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

『マトリックス』シリーズの18年ぶりとなる最新作『マトリックス4(原題:Matrix 4)』の脚本に、オリジナルキャストであるキアヌ・リーブスキャリー=アン・モスが絶賛を贈っている。

多くのスタッフが前3部作から復帰する『マトリックス4』において、最も大きな違いが生まれているのが“脚本”だといえるかもしれない。脚本・監督の一翼を担ったリリー・ウォシャウスキーが続投しない代わりに、本作の脚本にはラナ・ウォシャウスキー監督だけでなく、『クラウド アトラス』(2012)の原作者デイヴィッド・ミッチェル、作家アレクサンダル・ヘモンという文学界の才能が加わったのだ。

新たな顔ぶれによる『マトリックス』の脚本について、ネオ役のキアヌは英Empireにて「美しい脚本、心に響く素晴らしい物語を書いてもらいました」と語った。「さまざまな意義があり、得られるものがいくつもあるストーリー」だという脚本は、キアヌをもって「出演する唯一の理由」であるとまで言わしめている。

かたや、第4作が実現することなど「まったく思いもしなかった、考えたこともなかった」と話すのはトリニティ役のキャリーだ。けれども、手元に送られてきた脚本にはキアヌと同じく魅了されたという。「非常に深みがある、想像しうるかぎり最高の芸術性と完成度でした。“これはプレゼントだ”と思いましたよ。とにかく興奮しました」

もともとワーナー・ブラザースは、提出された脚本の完成度を受けて『マトリックス4』の実現を決断していた。すなわち、脚本の完成度はもとよりスタジオのお墨付きなのだ。以前、ウォシャウスキー監督は「20年前のアイデアが現在さらに今日的な意味を帯びている」と自信を示し、キアヌも「野心的な脚本」だと述べていた。なお、一部報道によれば“ヤング・ネオ”あるいは“ヤング・モーフィアス”なる役割の若いキャラクターが登場するともいわれているが、その詳細は明らかになっていない。

出演者にはキアヌ&キャリーのほか、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット=スミスが復帰。スタッフ陣には、いまや『ジョン・ウィック』シリーズの監督として知られるチャド・スタエルスキ、『デッドプール2』(2018)などのデヴィッド・リーチが前3部作に続いてアクションに参加するほか、コンセプチュアル・デザイナーのジェフ・ダロウ、ストーリーボード・アーティストのスティーヴ・スクロースも続投する。なお、撮影監督は『クラウド・アトラス』「センス8」でウォシャウスキー監督とのタッグを経験してきたジョン・トールが務める。

映画『マトリックス4(原題:Matrix 4)』は2021年5月21日に米国公開予定。ただし新型コロナウイルスの影響で撮影が中断されているため、今後の状況には注視が必要だ。

Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。