2019年『アベンジャーズ』第4作以降、マーベル・シネマティック・ユニバースを引っ張る新たなヒーローとは?マーベル社長が構想を語る

2008年『アイアンマン』で始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、2018年5月公開のシリーズ第3作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(原題:Avengers: Infinity War)』、そして2019年5月公開の第4作『アンタイトルド・アベンジャーズ(仮題)』で史上最大の転機を迎える。キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスが第4作で同役からの卒業を示唆しているほか、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は『インフィニティ・ウォー』が一部キャラクターの「最終章」になることを認めているのだ。
しかしヒーローたちが“卒業”しても、マーベル・シネマティック・ユニバースは2019年以降も続いていく。すなわち『アベンジャーズ』第4作以降を引っ張っていくニュー・ヒーローがMCUには必要なのである。しかし『アベンジャーズ』第4作以降、MCUのストーリーはどのように続いていくのか、その大きな流れを牽引するのは一体誰なのか……。
秘密主義のマーベル・スタジオは、いまだ『アベンジャーズ』第4作以降の計画をほとんど明かしていない。それどころか、今は同作までの製作に集中していると語っているほどだ。しかし、ファイギ社長が本当に何も考えていないワケがない。その構想の一部が、メディアサイト「io9」のインタビューで聞こえてきた。
MCUの「フェイズ4」を牽引するニュー・ヒーロー
『アベンジャーズ』第4作をもって、MCUは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)に始まった「フェイズ3」を終了する。必然的に「フェイズ4」を動かす要素のヒントは、当然その直前にある『インフィニティ・ウォー』そして『アベンジャーズ』第4作に仕掛けられることになるはずだ……。
『アベンジャーズ』2作品のストーリーの詳細はわかっていないが、ファイギ社長はその“ヒント”のヒントを明かしている。
「(『アベンジャーズ』2作品で)起こることのほとんどは、ご想像の通り、“誰がよりふさわしいか”ということに大きな影響を受けているよ。私たちの手を取って、次なるMCUの具現化に導くのは誰なのか。それも地に足の着いた、リアリスティックな方法でね……ピーター・パーカー以外にいるかな?」
しかもファイギ社長によると、『アベンジャーズ』第3作・第4作と『スパイダーマン』続編の関係は『シビル・ウォー』と『ホームカミング』の関係によく似ているようだ。
「『シビル・ウォー』でトニーに(クイーンズへと)帰らされ、高校2年生の生活に戻ったことがピーターに影響を与えたように、『インフィニティ・ウォー』や『アンタイトルド(第4作仮題)』での出来事は、高校3年生の彼にどんな影響を与えるんだろうね」
ただし『スパイダーマン』の続編がどんな物語になるのかは、2017年6月現在ほとんど決まっていないという。『ホームカミング』が全米公開される2017年7月7日以降、製作陣は具体的な検討作業に着手するようだ。とはいえ、その時系列と“詳細”はすでに決まっているようだが……。
ちなみに一つ気になるのは、マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズの業務提携が『スパイダーマン』続編をもって終了するという情報があることだ。新『スパイダーマン』は3部作構想ともいわれるだけに、両社は契約の更新に前向きなのかもしれないが、それでも今後のMCUをピーター・パーカーに背負わせるには不安定な状況ではないか……。
スパイダーマン以外の“ニュー・ヒーロー”候補
現在のMCUには、『スパイダーマン』以外にも大きな実績を積んだシリーズが存在する。『スパイダーマン』と同じく、「フェイズ4」での続編製作がすでに決定している『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』だ。シリーズの舵を取るジェームズ・ガン監督は、第3作の製作発表にあたりこのようにコメントしていた。
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