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MCU版『X-MEN』は「コミックの本質に最も忠実な映画」めざす ─ 「物語を動かすのはイデオロギーと人間関係」

X-MEN
※画像はイメージです

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版映画『X-MEN』は、コミックの本質に最も忠実な作品を目指すという。『サンダーボルツ*』(2025)に続いて登板するジェイク・シュライアー監督が語った。

本作は、マーベル・コミックの人気ミュータント・チームをMCUの世界観で新たに描き出す一本。既報によると、コミックと同じく「自分は他者とは異なると感じ、周囲になじめない若者たちの物語」として、若手キャストが起用されるという。

現在、シュライアーとともに脚本の執筆にあたっているのは「BEEF/ビーフ」(2023-)のイ・ソンジンと、「一流シェフのファミリー・レストラン」(2022-)のジョアンナ・カロ。ともに『サンダーボルツ*』にも携わった彼らを、監督は「いま最も面白いテレビドラマを作っている2人」と呼ぶ。

以前、『X-MEN』の核心は「複雑さ」であり、登場人物の魅力は「内なる葛藤を抱え、アイデンティティや世界での立場と格闘している」ところだと話していたシュライアー。今回、米Colliderでは、ソンジンの脚本には「小さな人間関係のダイナミクスを、巨大なキャンバスへと押し広げる力」があると力説している。

「コミックの『X-MEN』をすべて読み返してみると、物語を駆動させる大きな原動力となっているのは確かにイデオロギーですが、メロドラマのような人間関係のドラマも描かれていることがわかります。ですから、イデオロギーが個人的な問題からどのように作動するのかを理解している脚本家たちがいて、それらを正しく描くことができれば、『X-MEN』の本質に最も忠実な作品になるはずです。」

シュライアーが脚本開発の参考にしているのは、ライターのクリス・クレアモントが執筆した作品群だ。クレアモントは1975年~1991年にかけて、「ダーク・フェニックス・サーガ」や「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」などの人気エピソードを手がけ、『X-MEN』を人気シリーズに押し上げた、いわばシリーズのレジェンドである。

「昔のコミックや、クレアモントの手がけた作品をじっくりと読み込んでいるところです」とシュライアーは言う。「コミックを読み返しながら、新しくてユニークな、過去に描かれていないことをどうすれば実現できるのかを真剣に考えています」。

もちろん、旧20世紀フォックス版『X-MEN』シリーズの存在も無視できない。「これらのコミックには素晴らしい映画化の伝統があります。では、僕たちに何ができるのか。そこに自分たちの解釈をどのように入れられるのか?」。

新X-MENのお披露目に先がけ、映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』には旧20世紀フォックス版のキャストが揃って出演し、これがMCUにおけるX-MENの本格登場となる。これを踏まえて描かれる、新たな『X-MEN』シリーズの本質とは。さらなる続報の到着が待たれる。

Source: Collider (1, 2)

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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