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マーベル「ムーンナイト」は手加減なしに「残酷」─「実験的な作品」とオスカー・アイザック

ムーンナイト
(C) 2022 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ムーンナイト」では、“穏やかな性格”“暴力と残虐性に満ちた人格”、ふたつの人格を持つ男の残酷な姿が描かれることになるようだ。

“穏やかな性格”を持つ主人公のスティーヴン・グラントは、平凡な日々を送りながらも、あるひとつの悩みを抱えていた。それは、時に記憶が飛び、スティーヴンの身に覚えのない狂気に満ちた残酷な記憶が蘇るという幻覚。自分はいったい誰なのか。何に怯えているのか。頭の中に響くのはもうひとりの自分とは。コントロールできないその人格を受け入れたとき、“暴力と残虐性に満ちた人格”のマーク・スペクターとなり、ダーク・ヒーローのムーンナイトが誕生する。

Empireのインタビューにてマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギは、本作の主人公であるムーンナイトについて、「彼は残酷です」と述べており、その容赦ない姿についてより詳しく説明していく。「このシリーズでは、ムーンナイトがほかのキャラクターに対して叫ぶ場面があるのですが、それがとにかく不快で残酷なのです。“さすがにここまではやりませんよね?”という反応になるのが普通ですが、私たちは引き下がるようなことはしませんでした。これまでとは違う作品です。これが、『ムーンナイト』なのです」。

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本作は、Disney+にて独占配信となる。「Disney+と仕事をする中で、私たちが出来ることの境界線が変化していくのを観るのは楽しいです」と述べるファイギ。ストリーミング・サービスというプラットホームが、MCUの可能性を広げていくということだろう。

主人公を演じるオスカー・アイザックは、『スターウォーズ』シリーズをはじめ、『エクス・マキナ』(2015)『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)などで知られる俳優。Empireにてアイザックは、複数の人格を持つ主人公の苦悩と葛藤、精神状態を繊細に描くことについて、「リスキーなことです。彼はまだ深く知られていないヒーローであり、僕たちが扱っている題材はこれまでのものとは非常に異なっていますから」と正直な思いを打ち明けている。

一方で過去にも話していたように、「これは映画ではなくリミテッドシリーズのドラマなので、初週末の興行収入を成功させなければならないというようなプレッシャーはありません」とアイザック。「そのため、よりリスクを負うことができ、巨大な規模で実験的な作品を届けることができるのです」。

シリーズは全6話構成で、脚本・製作総指揮は「アンブレラ・アカデミー」(2019-)のジェレミー・スレイター。監督は、『護送車の中で/クラッシュ』(2016)などのモハメド・ディアブ、『アルカディア』(2017)などホラー界の新鋭、ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッドが担当している。なおキャストにはほか、イーサン・ホークがアーサー・ハロー役として登場。ムーンナイトに立ちはだかる役どころだ。

ドラマ『ムーンナイト』はディズニープラスにて、2022年3月30日(水)16時より日米同時配信開始。

Source:Empire

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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