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「ムーンナイト」老キャプテン・アメリカのカメオが検討されるも、ケヴィン・ファイギが止めていた

ムーンナイト
(C) 2022 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ムーンナイト」(2022)では、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース役のクリス・エヴァンスにカメオ出演してもらう案が検討されていたという。それにストップをかけたのは、MCUを率いるケヴィン・ファイギだった。

「ムーンナイト」は、マーク・スペクター/スティーヴン・グラントという二つの人格を持った新ヒーロー、ムーンナイトのオリジンストーリーを描いた1作。全話配信されてから1ヶ月半が経過したタイミングで、脚本開発段階で検討されていたという驚きのアイデアが脚本家のジェレミー・スレイターより明かされた。スレイターは米Discussing  Filmとの取材で、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)をもってMCUを引退したあの俳優の名前を挙げている。

「脚本執筆の段階では、カメオについて話し合っていた時が何回かありました。脚本家ルームでは、カメオについて話すのが一番楽しいですからね。もし老キャプテン・アメリカとしてクリス・エヴァンスを登場させることができたら?って話してました。脚本家同士で、座りながらこういった“ホワット・イフ?”ゲームをして楽しんでいました。」

「ムーンナイト」では、『エターナルズ』(2021)でMCU初登場を果たしたデイン・ウィットマン(演:キット・ハリントン)のカメオ登場案も検討されていたことが判明していた。スレイターによると、カメオを「真剣に話し合った」のはウィットマンと老キャップの2人のみだったという。さらに、このアイデアはケヴィン・ファイギの耳まで届いていたのだとか。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)では、前代未聞のスペシャルサプライズにゴーサインを出したファイギ。完全新シリーズとして登場した「ムーンナイト」で提案された老キャップのカメオ案に、どのような反応を示したのか。スレイターは、とある日の事を振り返っている。

「ケヴィンが私たちのところに来て、こう言ったんです。“皆さん、いいですか。カメオが好きなのは僕も知ってます。みんな興奮しますし。でも、あなた達の物語は、ちょうど今二本足で立っているところなんですよ”って。私たちは、色々な創作上の決断において、ケヴィンに導いてもらいました。彼は素晴らしい直感の持ち主ですから。」

サプライズを仕掛けるにも、物語が成熟していた『スパイダーマン』と初お披露目となる「ムーンナイト」では全くわけが違う。結果「ムーンナイト」では、既存の物語との関連性を感じさせない完全オリジナルストーリーが展開され、これからのMCUに新たな息吹をもたらした。

ちなみに、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で登場した老キャプテン・アメリカの明確なその後の歩みは定かでない。『エンドゲーム』後を描いたドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では、劇中で「スティーブはもういない(Steve is gone.)」というセリフが登場するが、その言葉の意味は如何様にも捉えられる。

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Source: Discussing  Film

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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