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『NOPE/ノープ』に続編の可能性、「物語をすべて語り尽くしていない」とジョーダン・ピール監督 ─ 出番をカットされた謎の男性とは

NOPE/ノープ
©2021 UNIVERSAL STUDIOS

『ゲット・アウト』(2017)『アス』(2019)につづくジョーダン・ピール監督最新作、『NOPE/ノープ』(2022)がついに日本上陸を果たした。早くも大きな話題を呼んでいる本作だが、このたびピール監督の意味深な発言により、続編の可能性が浮上している。

公開前、雲に覆われた飛行物体の正体を予想するため、予告編を何度も観返した者もいるだろう。米国で公開された最終予告編では、2:20あたりにマイケル・ブッシュ演じる謎の男が一瞬だけ登場している。迫り来る何かに怯えるように逃げる人々を前に、彼らとは逆方向に進むこの男、一体何者なのか。残念ながら、その正体が本編で明らかにされることはなかった。それどころか、このシーンとキャラクターは本編では登場せず、まるごとカットされていたのである。

映画やドラマなど、さまざまな情報を集めたオンラインデータベースサイト「IMDb」では、このキャラクターは“ノーバディ”と名付けられている。予告編で不穏な雰囲気を放っていたこの人物については、映画の米国公開後、米掲示板サイト「Reddit」のスレッドにて様々な予想や議論が繰り広げられてきた。

この謎に対し、監督・脚本のジョーダン・ピールは「皆さんが興味深い推理をしています」と米The New York Timesのインタビューにて答えている。「注目してくれるのは嬉しいことです」と好意的な反応を示しつつあのキャラクターのストーリーはまだ語られていないということは言えます。今後、これらのことについてもっと多くの答えが得られると思います。僕たちは、これらの物語をすべて語り尽くしたわけではありませんから」と語った。

これは通称“ノーバディ”というキャラクターのスピンオフや、あるいは本作の続編映画の存在を示唆するものだろうか。それとも未公開シーンやディレクターズカットなどで、いずれ“ノーバディ”に関する正体が明らかになるのだろうか。現時点でその答えもまた謎に包まれているが、このピール監督の意味深な発言により、ファンの予想はさらに白熱することになりそうだ。

ちなみに編集を務めたニコラス・モンスールは2時間11分の完成版(劇場公開版)に対して、初期編集版は4時間に近い長さだった語っている。ただし「4時間版でも、2時間10分版でも物語はほとんど同じものでした」とも説明されており、カットされたのは「舞台設定や登場人物をより深く掘り下げる」部分だったとのこと。本編の展開に大きな差がないとすれば、カットされた“ノーバディ”も物語に深く関わるわけではなかったのかもしれない。あるいは、今後の展開を彷彿とさせる存在として登場していた可能性もありそうだ。

ちなみに別の予告編には、キキ・パーマーふんするエメラルドがハリウッド大通りを歩く場面も存在したが、こちらも同じく本編からは完全に削除されている。モンスールによると、映画の第一幕では「OJの弱さや父親との関係をより深く知ることができた」というから、そのくだりに含まれていたと考えるのが自然だろう。あらゆる要素がタイトに凝縮された一作だが、編集段階ではストーリーテリングの見直しが行われていたことがうかがえる。

映画『NOPE/ノープ』は公開中

TEXT: MINAMI, 稲垣 貴俊 Source: The New York Times, Looper

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THE RIVER編集部
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