ロバート・エガース新作『ノスフェラトゥ』狂気の初予告編が米公開 ─ 『IT/イット』ビル・スカルスガルドが吸血鬼役、ウィレム・デフォーら共演

『ライトハウス』(2019)『ノースマン 導かれし復讐者』(2021)の鬼才ロバート・エガース監督最新作『NOSFERATU(原題)』の米国版予告編が公開された。『IT/イット』ペニー・ワイズ役のビル・スカルスガルドが吸血鬼・ノスフェラトゥを演じる。
本作は、1922年に公開されたドイツ表現主義映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』を再創造したもの。19世紀ドイツに暮らす呪われた若い女性と、彼女に執着する古代トランシルバニアの吸血鬼・ノスフェラトゥを描くゴシックな物語が新たな解釈のもと現代に蘇る。
「どうか来て。声よ、届いて。私の元へ、どうか来てください」。予告編は、涙を頬に伝わせ、必死に願いを唱えるリリー=ローズ・デップ演じる若い女性の姿から始まる。すると突然、女性の首元を大きな手が掴み、女性は悲鳴を上げる。画面が切り替わると、ウィレム・デフォー演じる教授に対して、「夢がどんどん暗くなっていくんです。邪悪は私たちの内側から生まれるのでしょうか。それともそれ以外?」と訴える女性の姿も映し出される。
「彼がやってくる」。住民それぞれが何かに取り憑かれたように口を揃え、何者かの到来を予告する。狂気を増していく映像が終盤へ差し掛かると、暗闇の中で背を向ける大きな影。吸血鬼ノスフェラトゥのお出ましが示唆されたところで映像は幕を閉じた。
本作には、豪華役者陣が集結。ノスフェラトゥ役には『IT/イット』シリーズや『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)などで知られるビル・スカルスガルドが抜擢された。予告編では全貌を見せなかったスカルスガルド版ノスフェラトゥの初披露に期待が高まる。
ほか、呪われた若い女性のエレン・ハッター役で「THE IDOL/ジ・アイドル」(2023)などのリリー=ローズ・デップ、エレンの夫トーマス役で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のニコラス・ホルト、フリードリヒ・ハーディング役で『ブレット・トレイン』(2022)のアーロン・テイラー=ジョンソン、アナ・ハーディング役で『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)のエマ・コリン、吸血鬼ハンターのアルビン・エーバーハルト・フォン・フランツ教授役で『ライトハウス』(2019)のウィレム・デフォーが出演する。
『ノースマン 導かれし復讐者』以来3年ぶりの新作となるエガース監督は脚本と編集を兼任した。2024年12月25日、米公開予定。
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