オバマ前大統領、ドラマ「ザ・ボーイズ」を気に入る ─ 出演者らも驚き「想像できない」

映画やドラマなどのエンターテインメント好きで知られるバラク・オバマ前アメリカ大統領は、なんとドラマ「ザ・ボーイズ」がお気に入りのようだ。
Amazon Prime「ザ・ボーイズ」といえば、腐敗したスーパーヒーローと、彼らの黒い真実を暴くため奔走する“ザ・ボーイズ”の戦いを描いた人気ドラマ。有名なアメコミヒーローのパロディのようなキャラクター描写や、血しぶき飛び散るグロテスクな演出がダークな魅力を放つ異色作だ。2019年にシーズン1が、2020年9月にシーズン2が配信。開始時には全Amazonオリジナル作品の中で最も多い視聴数を記録するほどの人気を誇っている。
そんな「ザ・ボーイズ」を、オバマ大統領がインタビューで「休みの時に観ているTV番組」のひとつとして挙げたのだ。同じくスーパーヒーローを題材にした「ウォッチメン」と並べて、「スーパーヒーローの集まりを、いかに人種問題や資本主義の実態を暴き出すことに置き換えているか、そして企業圧力とマスメディアの歪み」を描いていると評している。
意外な人物からのお墨付きを得られたことで、製作者や出演者も驚き。製作エリック・クリプキは「バラク・オバマさん、ご視聴いただきありがとうございます。もし御用がありましたらDMでも送ってください。(でも本当に、これって凄いことですよね。挙げてくださってありがとうございます)」とツイートした。
主要キャラクターのヒューイ役ジャック・クエイドは「バラク・オバマ大統領が『ザ・ボーイズ』をご覧になっていると今日知りました。ずっと今日でいていい?」とはしゃぐようなツイートを投稿している。
「ザ・ボーイズ」に腐敗したスーパーヒーローとして登場するホームランダーは、役作りの上でドナルド・トランプをひとつのモデルにしたとされる。このろくでなしヒーローを徹底的に怪演するアントニー・スターは役になりきったように、Twitterに「『ザ・ボーイズ』がオバマのお気に召したなら…それはなかなかだ」と、Instagramには「これはこれは…」とコメント。しかし次の行からはすぐに素に戻り、「マザーズ・ミルクと“ヘビ”のシーンを観てどう思われたんだろう…?彼がワインを飲みながらあれを観てるなんて想像できない」と投稿した。「マザーズ・ミルクと“ヘビ”」とは、おそらく男性器をヘビのように伸ばして襲ってくる「ラブ・ソーセージ」のシーンを指しているのだろう。
また、Aトレイン役のレジー・フランクリンは「誰が観てくれているか、誰に影響を与えれられるものか、わからないもんですね」とコメントしている。
なおオバマ氏は「ザ・ボーイズ」や「ウォッチメン」の他にも、「アメリカン・ドリームのダークサイドをよく捉えた素晴らしいキャラクター」があるとして「ベター・コール・ソウル」を、「気の抜けたコメディと立派な哲学的問いの、巧みで見事なコンビネーション」として「グッド・プレイス」も挙げている。
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Source:EW