『パラサイト 半地下の家族』に意外なVFX、各俳優の最高の演技を合成したシーンとは

『殺人の追憶』(2003)『母なる証明』(2009)などのポン・ジュノ監督作、『パラサイト 半地下の家族』(2019)では、VFXが至る場面で使用されている。
この記事には、『パラサイト 半地下の家族』のネタバレが一部含まれています。
『パラサイト 半地下の家族』は、キム家という一家全員が失業中で半地下の住宅で暮らす家族と、パク家というIT企業を経営する超裕福な一家の人生が交錯し、思わぬ方向に展開していく物語。本作では派手な爆発などが起きるわけではないが、VFXが多分に使用されているのだ。例えば、豪邸の大部分や一部の背景も、その技術で再現されている。
家や背景であれば、VFXが使用されること自体はそこまで不思議なことではないのだが、本作では思わぬところでも活用されていた。米IndieWireによると、ポン・ジュノ監督は、それがパク家でキム一家が全員で酒を飲み交わす場面だと明かしている。一見、VFXとは無縁そうな場面だが、各俳優の最高の演技を切り抜き、ひとつの画面内に合成するためとのことだ。
なお、2020年に行われた全米監督協会のインタビューでも、ポン・ジュノ監督は俳優陣の最高の演技を合成したことを明かしていた。この方法は酒盛りの場面だけでなく、他の場面でも同様に行われていたとのことだ。
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