サイモン・ペッグはトム・クルーズがいつかスタントで失敗して死ぬんじゃないかと本気で心配している

人気スパイ映画『ミッション:インポッシブル』シリーズで命懸けのスタントに挑み、回を重ねるごとに、その危険度と規模が倍増しているトム・クルーズ。「危険でもスタントは自分でこなす」との信念と役者魂を見せつけるトムに、技術面でチームを支えるベンジー役のサイモン・ペッグはハラハラしっぱなしのようだ。
シリーズ第7弾にして最新作となる『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のローマ・ワールドプレミアにペッグが登場。2006年公開の『M:i:III』よりシリーズに出演しているペッグが、どれだけ本気でトムを心配しているかを米Deadlineに語っている。
「ベンジーは、ずっとコンピュータの前に座って自分の仕事をしているからラッキーですよ。トムはバイクで崖から飛び降りたり、電車からぶら下がったりして本当に危険ですから。“ある日、何か問題が起きてトムを失うかもしれない”という感覚が常にあります。大きなスタントがある時は、みんながその恐怖を感じているんですが、いつでもトムはやってのけるんです。」

ペッグが言及した「バイクで崖から飛び降りたり」とは、『デッドレコニング PART ONE』でトムが挑んだ前代未聞のスタントのこと。その予告編やメイキング映像では、トムが目もくらむような高さの崖から決死のダイブでフリーフォールする姿がキャッチされており、ひとつ間違えたら帰らぬ人になってもおかしくないほど危険なスタントだ。

その他にも、トムのスタント武勇伝は枚挙にいとまがない。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)では、“ログライン”と呼ばれる上空約600メートルを飛ぶヘリコプターから垂らされたロープをよじ登り、さらに十数メートル落下して、ロープの先に固定された大きな荷物にぶつかるというアクションにも挑戦。2,000時間の飛行訓練を経てヘリコプターを操縦した“超絶ヘリスタント”や、上空7,620メートルから時速320キロで落下する「ヘイロー(HALO)ジャンプ」も披露し、ビルからビルへ飛び移る危険なスタントで右足首を骨折した事故はあまりにも有名だ。
また、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)でトムは、猛スピードで離陸する飛行機(A400軍用機)に生身のまましがみつくという、常軌を逸した決死のスタントにも挑み、水中で6分以上も息を止めて潜水するアクションも自らこなした。

“超人”としか言いようがないレベルで、次々と大規模な命懸けのスタントを成し遂げてしまうトムのこと、『デッドレコニング PART ONE』とシリーズ完結編になるという『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO(原題)』でも、ファンのド肝を抜くようなスタントで思う存分楽しませてくれるに違いない。本当に、事故だけは気をつけてね……。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は2023年7月21日に日本公開。
Source:@Deadline