『パイレーツ・オブ・カリビアン』製作者、ジョニー・デップ復帰に「今は無い」と発言、「将来は決まっていない」とも

今後の方向性が漠然としている『パイレーツ・オブ・カリビアン』映画シリーズの進捗について、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが口を開いた。前作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017)以降、2つの新作企画が報じられていたが……。
ジェリー・ブラッカイマーは、2003年に始動したジョニー・デップ版『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの製作を牽引してきた人物。ジャック・スパロウ役のジョニー・デップが元妻アンバー・ハードとの名誉毀損裁判を要因にキャリアの不遇に見舞われているなか、2020年12月の報道でブラッカイマーは企画中の新作映画にジョニーの続投を望んでいたことが明かされていた。
その新作映画というのが、マーゴット・ロビー主演、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020)クリスティーナ・ホドソン脚本のコンビで製作されているもの。ブラッカイマーは同企画について、「マーゴット・ロビーとは話を進めています」と変わりなく進行中であることを英The Timesに伝えている。
一方、ブラッカイマーは「『パイレーツ』では2つの脚本を進めています。彼女(マーゴット)のバージョンと彼女のではないものです」と、2つの企画が存在していることを明言。これは既報で明らかになっていたことだ。ロビーが関与していない新作企画についての詳細は一切伝えられていないが、これがジョニー・デップ主演の新作企画である可能性もある。『最後の海賊』後、ディズニー側がシリーズ第6作の脚本執筆をデップ本人に打診していたことが判明しているのだ。後にデップはディズニー側から事実上の解雇を告げられたと主張している。
しかし、ブラッカイマーは今回、進行しているどちらかの企画にジャック・スパロウが登場しているかどうかについて尋ねられると、「今の時点ではいません」と発言。現状デップの関与を否定しているようだが、「未来のことはまだ決まっていません」とも話した。将来的なデップの復帰について、扉は完全に閉めていないということだろう。
ただし、デップはフランチャイズ復帰を絶望視している模様。上述の名誉毀損裁判の尋問中、デップは『パイレーツ・オブ・カリビアン』を手掛ける米ディズニーについて、再び仕事をする意向が無いことを明かしていた。
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Source:The Times(参照:Cinemablend)